業務効率化のその先にあるもの。今の時代の「ヒト」の介在価値って?
「AIで業務効率化!」
そんな声が聞こえ始めて久しいですが、皆さんはAIとどう付き合っていますか?
ChatGPTが登場した当初は、その可能性にワクワクして、あらゆる業務に活用しようと躍起になっていた人も多いのではないでしょうか。
私もその一人でした。
新しいAIツールが出るたびに飛びついては試していました。しかし、それと同時に、進化のスピードについていけず、「置いてけぼり」感を感じ始めていたのも事実です。
業務効率化を進めれば、確かに時間を作ることができます。
では、その先にあるものとは?
私たち人間の仕事における価値は、どこにあるのでしょうか?
AI時代に考える「ヒト」の価値
当社は、企業の採用コンサルティングと複業人材紹介事業に携わっており、日々、企業と求職者、両方の視点から「働く」ということについて考えています。
AIは、膨大なデータ分析に基づいて、最適なマッチングや効率的な業務フローを提案してくれます。
しかし、最終的な判断を下すのは、私たち「ヒト」です。
AI時代において、特に重要になってくるのが「人間としての魅力」だと感じています。
将棋の世界では、すでにAIがプロ棋士を凌駕しています。
それでも、私たちは人間同士の対局に熱狂し、感動します。
それは、そこに「ヒト」の知性や努力、そして感情の機微が織りなすドラマを感じるからではないでしょうか。
ビジネスにおいても、同様のことが言えるはずです。
AIは、効率性や合理性を追求する上で、非常に有効なツールです。しかし、顧客との信頼関係を築き、共感を得て、心を動かすのは、結局のところ「ヒト」なのです。
「あなたはどう感じる?」から始まるコミュニケーション
では、「人間としての魅力」とは一体何でしょうか?
それは、数値化できる能力やスキルだけではありません。むしろ、個々の経験や価値観に基づいた「感性」や「共感力」、そして「自分自身の言葉で語る力」が重要になってくると考えています。
「私はこう感じた。あなたは、どう?」
AI時代において、このような問いかけから始まるコミュニケーションが、これまで以上に重要になってくるのではないでしょうか。
データや効率だけでは埋められない「ヒト」ならではの価値を、共に創造していく。
それが、AI時代を生き抜くための鍵になるはずです。