エンタメ系WebメディアでBtoBの新規事業を立ち上げた話
自社のリソースを生かして、新規事業をつくりたい!
“既存事業の強みを生かして、新しいターゲットに向けた商品を開発したい”
そんな要望を抱える企業は少なくないのではないでしょうか。
私たちのところに相談があったのは、20年ほど前からエンターテインメント系の情報を取り扱うWebメディアを運用する企業でした。
SNSが普及し、ニュース記事が手軽に一般ユーザーに届くようになった一方、Webメディアとしての価値が少しずつ変わりつつあります。
そんなWebメディアの過渡期に、いかに新しい価値を生み出すか。
社内にアイデアがないため、力を貸してほしいというのが相談の内容でした。
「現状」の売上の構成を共有いただきつつ、現在行っているメディアとしての取り組み、これまでに積み重ねてきた実績を共有いただき、競合他社と比較した際の「強み」を言語化するところから始めました。
エンタメ要素を交えた企画で、企業の情報発信をアドバイス
同社の最大の強みは、約20年間メディア運用をしており、月間数百万ユーザーという熱心な読者がいること。
エンターテインメントというユーザーを多く獲得しやすい分野であっても、ファンを維持し続ける情報発信の手法には企業にもニーズがあるのではないかと考えました。
そこで、企業に対して「一般ユーザーに情報を届けるアドバイスをする」商品を設計し、実装することにしました。
テレビコマーシャルでは届かない層(例えば20代の情報感度の高い若者)にどのように情報を届けるか、自社の商品をいかにさりげなくアピールするのか、YouTubeやInstagramなどのプラットフォームを利用した際の効果検証の方法について、広くアドバイスを行っていきました。
強みを磨き、他社との差別化を行う
マーケティングや情報発信、SNSに関する「コンサルタント」は星の数ほどいるので、どこかに強みを持たせる必要があります。
同社は「長年エンタメ業界に身を置く」という点が最大の強みであり、“読者視点”に長けている点と、小難しい商材に対しても“エンタメ要素を絡めて楽しく”伝える企画力の2点が強みであると感じました。
数社の情報発信に関するアドバイス業務を行い、その後は強みをさらにわかりやすく伝え、他社と比較した際の導入メリットをよく理解してもらうようにしました。
企業からの依頼が増え、安定収入の確保に
これまで広告収入が主な収益で、毎月の収益が安定しませんでしたが、企業とのコンサルティング契約が増えたことで収益が徐々に安定化していきました。
情報発信のアドバイスにプラスし、記事や動画の制作依頼や同社が運営するメディアへの広告掲載など、副次的な案件獲得にもつながり、徐々に売上も安定していきました。