嫌なことに目をつぶるな
昔、客にフルネームの提示を求められた。
なんとなく嫌だったので、「業務上必要ない」と突っぱねた。
個人情報がどうとかの難しいことより、ただなんとなく嫌だったのだ。
仕事となると、この感覚を無視してしまうことが多い。
「仕事だから」「求められたから」と考えることをせず、単に反応として返してしまう。
でも、ちょっとした疑問や違和感は、その後大きな分かれ道に繋がっていると思う。
意識高い系はメンドイ系
たとえば、飲み会で。
「今日はお子さん、大丈夫なの?」
子持ち社員に投げられる何気ない会話。
その疑問、男性社員にも聞いたことありますか?
なんで女性だからって「子どもの世話を任せて飲み会に参加させてもらってる」体で見られるの?
そう思ってもぐっとこらえ「夫が見ています」の回答に「いい旦那さんだね」。
その返し、「子どもの面倒みてるの?いい奥さんだね」とは絶対ならないですよね。
こういうと「そのくらいならいいじゃん」とめんどくさい人認定を受ける。
しかし、そういうとこから無意識の差別は生まれるのだ。
違和感はそのままにするな
ジェンダーの話は別記事に譲るとして。
ん?と思った違和感を、逃してはいけない。
そこから生まれる何かもあるし、それを見ている誰かもいるのだ。
きっと今当たり前に享受している自由は、誰かの小さな一声から生まれたに違いない。
白人史上主義のアフリカで、バスの席を譲るのを拒否した最初の黒人のように。