夜の仕事
我が職場は24時間営業の入所施設なので、当然、仕事には夜勤・宿直がある。
この仕事に就いて1年ちょっと。ようやく夜勤・宿直にも慣れてきた。最初は寝られないというだけでプレッシャーだった。(私はロングスリーパーなので、できれは7時間以上は寝たい)それから夜中の施設は率直に言って怖い。特にクリスマスシーズンは廊下に飾られたツリーを何度人影と勘違いしたことか。そういう怖さも何となくクリアし、物音がしてもあまり驚かなくなったし、むしろ物音がしたら音源を確かめに行くようになった。これは仕事上とても大切で、入所者が部屋から夜中に出歩いていた場合、理由を確かめておかないと後々トラブルになったりするからだ。また、年端も行かない幼児だったら、大抵は目覚めて職員を探しているので、ワンワン泣き出す前に傍に行ってあげないと他の子の安眠を妨害することになる。
遅番の仕事が終わって、その後2時までが夜間仕事。その時間は起きている子もいるし、高校生ならバイトで帰ってきていない子もいる。だいたい0時までにはすべての子が帰ってきて、お風呂・食事も済ませて就寝するというのが目標。その後2時間は次の日の準備をしたり、掃除をしたり事務仕事をしたり。また、この時間に詰所にやってきて話をする子もいる。そういう子の話はちゃんと聞く様にしている。昼間の時間には話しにくいことの場合もあるし、時間に余裕がない大事な話だったりもするからだ。
そんなことをしていると2時。次の日があるので、どんなに遅くともこの時間には部屋に帰して寝るように促したい。逆算して話を聞かないと長引いて大変だ。しかし子どもたちも良く知っていて、時間になると「もう引継ぎだよね」と切り上げてくれる子もいるので助かっている。
それくらいのタイミングで夜勤者と宿直者の引継ぎ。次の日の朝のタイムスケジュール、仕事の割り振り、お金を持たせなければいけない場合はこの時に金庫から出す。そして宿直者はここから4~5時間くらいが休憩(仮眠)の時間。夜勤者は1時間ごとの見回りや夜泣きの対応、事務仕事をする。
そして朝。平日は6時から他職種の方も動き出すので、それに合わせて自分たちも朝の業務に切り替え。冬だとまだ暗いが今はもう日が昇っているので本当にほっとする。外が明るくなったとき、共有スペースに電気がついて明るくなったときに、ようやく緊張感から解放される。
それから子どもたちを起こす。寝起きの良い子・悪い子、動きが遅い子・早い子がいて最悪なのが寝起きが悪くて動きが遅い子。寝起きは機嫌の悪い子も多い。真正面から対応すると火に油を注ぐことになり、ますます準備が進まなくなるので、適当にいなして準備を優先させる。
それらを時間までにやらせて朝食。この時も放置しておくとのんびり食べる子もいるので、細目に声を掛けて時間に間に合わせる。中学生以上は朝食を食べずに学校に行ってしまう子もいるので、誰が食べたか食べていないか、お弁当は持って行ったかを確認。お弁当もある・ご飯も残っている子がいたら部屋まで確認に行って起こす。遅刻確定もしくは欠席なら学校に連絡を入れる。
そして小中学生が学校へ。幼稚園児を送って全員完了。ようやく一息ついて残った業務に落ち着いて取り掛かる。その後宿直は夕方までの勤務。夜勤は日勤の職員と交代する形で退勤。ようやく夜のお仕事終了。