公開するための日記(2022年1月)
その時々でインパクトのあった出来事をテーマにして記事を書ければ良いのだが、日常生活で度々インパクトのあることが起こるようなら、それはそれで病んでしまいそうなので、公開できる範囲の内容で書く日記もテーマの一つに挙げておく。本来であれば、毎日書くのが「日記」なのだが、あれこれしている間にひと月が経ってしまった。次回はもう少し短いスパンで書くことを目標にして、今回は1ヶ月の総括という事でご容赦いただきたい。
年始は仕事だった。元旦の午後からブラブラと仕事場に向かい、職場の裏にある地元の神社で初詣を済ませた。正月は帰省や家族と外出をしている子も多いので、人数は半分くらいに減っている。その分、職員の人数も少なめで交代で正月休みを取ると言う寸法だ。ちなみに私は2月に入ってから正月休みを消化することになっている。旧暦と思えば・・・まぁそんなものか。
そういう訳で、学校が冬休みの間はほとんど仕事に行っていた。帰省できる子と出来ない子がはっきり現れる長期休暇。時折、年齢の小さい子が悪気なく不躾なことを言って、大きい子に泣かされるということが頻発する。ある程度年齢が行くと、お互い地雷となりそうなことは言わないようにするし、言われても我慢するものだが、この事ばかりは我慢の範疇を超えていると思う。
年が明けて、この仕事に就いてから1年が経った。私が勤めている施設は児童福祉法に規定されている施設で、大体の人が概要は知っている。しかし実情は知られているようで知られていない。それを何とか伝えようとしても言語化出来ない事に気づかされたことがあった。
友人と食事をした時のことだ。当時はまだ感染者数もそれほどではなかったので、食事を楽しむこともできた。友人と言っても顔を合わせるのは初めてだったが、知り合ってから1年以上経つのではないだろうか。私の仕事にも興味を持ってくれていたので、そのことについても話をした。
正直に言うと、私は自分に関係することを話すのがあまり得意な方ではない。まして、知り合って1年以上とはいえ、相手のバックボーンを十分に知っているとは言えないので、相談援助でいうところの「波長合わせ」も並行して進めなくてはならない。更に仕事については守秘義務に関わるし、対外的イメージもあってヘビーなことも触れにくい。楽しいことも無いではないが、悩みも多い。それらを全部振り切って「やりがいがあって楽しい仕事」と薄っぺらに済ますのは相手に対して失礼だ。語彙力ないなぁと思わされた。でもこれは福祉職の必須能力。なぜなら福祉は税金で成り立っているものだから。色々な人に興味を持ってもらい。知ってもらう必要がある。外に発信する能力(アウトリーチ活動)が苦手などと言ってはいられない。
そんなことを考えながら1月上旬が過ぎた。下旬は受験シーズン。養護学校に進学する子も一定数いるので、準備が大変だった。面接の練習も何度もした。ただ、障害者手帳の取れる子のほうが将来に安心感がある。福祉の枠に入ってしまえば施設を出てからも支援者は必ずいる。むしろ心配なのは一般の学校に進学する子たちだ。受験の時の「この学校に入りたい」と言う気持ちを入学後も持ち続けてくれることを願ってやまない。高校を中退することになったら、学歴もないままに社会に出なければならない・・・が、その前にとにかく合格だ。2月まで受験シーズンは続く。