Fate/stay night Heaven's Feel Ⅲ.spring song 感想
こんにちは、シャントです。
ついにHeaven's Feelの第三章が8/15に公開されましたね。早速行ってきたので印象的なシーンを、極めて個人的にピックアップしてその感想を書いていこうと思います。なので量はあんま多くないし、感想としても下手くそです。ご了承ください。
*例によってこれ以降はネタバレ祭りですので、ご注意を。
<マキリの杯>襲来
まずは序盤のこのシーン。マキリの杯となった桜(便宜上黒桜と呼びます)が衛宮邸に現れ、イリヤを連れ去ろうとする場面ですね。ここで一番印象的だったのは自発的に黒桜に捕まったイリヤを追いかけようとした士郎がセイバーオルタに警告されるところですね。この警告のされ方が剣を眼前で振るって地面に線をつけるというもの。エグい。この場面、士郎って足がめちゃくちゃ震えてそのラインを超えられないんですよね。当たり前です、超えたら死ぬんですから。この絶望感がたまらなく好きですね、衛宮士郎の怯えた顔が最高過ぎる。
言峰との共闘
イリヤを奪還するため、言峰と共にアインツベルンの城へ士郎と乗り込むわけですが、まあこの言峰綺礼という男がかっこいいんですね。ぼく[Realta Nua]のHeaven's Feel OPがめちゃくちゃ好きなんですけど、それで言峰がイリヤを抱えて真アサシンから逃げるところでいっつもテンションがMAXになってしまうんですよ。言峰綺礼が使う黒鍵、最高でしょ。黒鍵嫌いな男性がこの世にいますか???いないんですねこれが。真アサシンとの教会での戦闘も一瞬の攻防という感じで美しさを感じました。人格破綻者の神父が教会で戦うのがなんかよくないですか?上手く言葉が見つからないですが。
VSバーサーカー
言峰からイリヤを渡されるも最終的にバーサーカーと対峙することを決め、アーチャーの腕を使おうとする士郎。ぼくがHeaven's Feelで一番見たかったものがこれでした。アーチャーの腕を使用後に士郎の体が崩れるような描写がありましたが、完全に解釈一致していて興奮しましたね。また、アーチャーのセリフって第三章ではここの
「ついて来れるか」
だけなんですけど、このセリフだけで凄まじい存在感を放っているのすごいですよね。さらにはアーチャーのセリフに対しての士郎のセリフが
「ついて来れるか、じゃねえ。てめえの方こそ、ついてきやがれ───!」
で、あまりにアツすぎる。映画館でオタクスマイルが止まりませんでした。個人的には直後の
「――――同調、開始」
「――――投影、装填」
「全工程投影完了――――是、射殺す百頭」
が戦闘に極限まで集中しているような静かな声色でとても気に入っています。あと、射殺す百頭をトレースする時にヘラクレスの十二の試練の描写が高速で流れていたのも良かったですね。アーチャーの腕を使って投影する武器を検索しているみたいで。
しかし、ここまで良いところを述べてきたんですが、少し気になるところもあってこのシーンかなりあっさり終わりませんでした?原作だとかなり長めだったので比べると結構短く感じてしまいました。でも正直これに関してはぼくの期待値が高すぎただけの話ですし、映像としてはこれ以上ないものだったのでいいんですけどね。尺の配分も難しいでしょうし、これ以上を望むのは欲張りなのかもしれません。ワガママ言ってごめんなさい。
最終決戦
まずはライダーVSセイバーオルタから。作画は言わずもがなで戦闘の凄まじさが伝わってきましたね。第二章でもそうでしたが、改めてセイバーオルタってバケモンだなと。最良のサーバントの上に無尽蔵の魔力を有する聖杯と繋がっているのチート過ぎる。あとライダーさんの魔眼はすごかったですね、石にしちゃったりして。全然詳しくないですけど型月世界って他にも魔眼あるらしいですね。この辺りは同一世界観の別作品に登場するというのがなんともオタク心をくすぐります。考察wikiとかめっちゃ見たくなる。また、士郎が飛び出してきて熾天覆う七つの円環使うとこも士郎の精神世界(?)みたいなところで詠唱してて興奮しました。あそこ空が青空だったのはなにか設定があるんですかね?上映後にオタクと感想LINEしてて気になったところでした。
次は遠坂凛VS黒桜ですね。この場面、他人に厳しいけど頑張っている他人が報われないのは許せないという「遠坂凛」の本質がちゃんと描写されていたのが印象的でした。投影された宝石剣ゼルレッチを振るう凛もかっこよかったですね~。宝石剣が放つ光と黒桜が操る影の闇のコントラストが非常に映えていました。でも、桜の叫びに対して突き放すような物言いをした凛を気悪く感じたのも事実なんですよね。上映中めっちゃ桜に冷たかったので、「言い過ぎちゃう?」ってなってました。まあそれを実の妹相手に隠そうともしないのが「遠坂凛」らしいんですけどね。
さて、凛を攻撃してしまい、狼狽する桜を諦めずに救おうとする士郎。破戒すべき全ての符を桜に刺す時の
「おしおきだ。きついのいくから歯を食いしばれ。」
というセリフは、以前に士郎が言った、桜が悪いことをしたら𠮟るという発言を思い起こさせるようで印象的でした。「𠮟る」というのは相手を思ってこその行動であると言われます。このセリフはどこまでも桜を救おうとする道を選んだ士郎の発言としてはピッタリで個人的にかなり好きですね。セイバーに対してすぐに剣を刺した士郎を見てもそうですが、このルートの士郎はやっぱり桜「だけ」の正義の味方なんだなあというのを節々から感じられるのがいいですよね。
その後、士郎を待っていたのは言峰綺礼でした。最後の最後に武器ではなく素手同士の戦いというのが暑苦しい位の熱血な展開ですよね。戦うたびにどんどんボロボロになっていく士郎を見ているのが辛かったですが、ボロボロになる主人公が大好きなのでめっちゃ満足していました。また、ここの場面では、生まれ出る命を例えそれが悪を為そうとしても肯定したいという言峰の願いが貫かれていたのが非常に印象的で、彼も「壊れて」いるというのがとても際立っていたのが良かったかなと。
第三魔法Heaven's Feel
正直に言います。ボロ泣きしました。ボロボロになって今にも死にそうな士郎に対してイリヤは「姉は弟を守るもの」って言うんですよ……士郎には自分を犠牲にするなって怒ってたのにですよ!イリヤが士郎に「生きたい?」って聞いたところでぼくの涙腺は壊れてしまいました。ボロボロになって今にも死んでしまいそうだけど、生きることを望む士郎と傷一つない美しい姿だけど弟を救うために自分を犠牲にするイリヤの対比があまりにもまぶしくて心が辛すぎました。イリヤは切嗣とは違う、桜だけを救う道を選んだ士郎が本当に好きだったんでしょうね……だからこそその道を選んだ士郎には死んでほしくなかったし、自分を犠牲に士郎を救う方法を選んだのでしょう。あの姿にそんな重い責務が乗っかってるのやばすぎませんか??この場面に関してはマジで五億点ぐらいありました。何回見ても泣いてしまうという自信があります。また行こうかな…
おわりに
結局、何一つ解決しないまま桜だけが救われたというのがHeaven's Feelの結末として完璧でした。まさに「罪も愛も顧みず 春はゆく」なんですよね。第三章の主題歌として「春はゆく」が一致度凄すぎる…
振り返ってみてもHeaven's Feel第三章、見ることができて本当に良かったという気持ちでいっぱいです。Ufotable本当にありがとうございました。次はhollowの映像化がみたいです。
正直、感想を述べるのが難しかったので記事をあげるか迷いましたが、備忘録として言語化できるだけの感情を保存しておきたかったので書きました。これで何か感じてくれたら嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。今回はこの辺で終わろうと思います。ではまた!