ぶち当たった言葉の壁
無事に''大人になってからの留学" を果たした私だったが、次にぶち当たったのは 言葉の壁だった。
ロンドンという多国籍でインターナショナルな移民の街は、多国籍であるものの、公用語はもちろん英語。
しかも一つの英語だけじゃない。本場英国のネイティブ英語から始まり、アラビア語なまりの英語や、アフリカなまりの英語、それに加え、イギリスの北のアクセント、南のアクセント、アイルランドなまりの英語や、スコットランドなまり。
英語でもこんなに沢山の英語があるなんて。そして、どれもこれも、最初はほとんど聞き取れなくて、苦労した。
英語がわからない、というだけで、仲間に入れてもらえない、人と深い関係になれない、強いては差別まで受けた。
ある日、ロンドンで地下鉄に乗ろうとして、駅員さんに何かを聞いた時があった。質問はできたが、その答えが聞き取れなくて、二回聞き直した。
すると、駅員さんは面倒くさそうに、「忙しいのだから、英語がわかる友達を連れて来い」と言い放ったのだった。
ロンドンバスに乗ろうとして、行き先を聞いたときも、同じような差別を受けたことがあった。その時のドライバーは黒人さんで、たぶん彼も多くの多国籍の乗客に接して、疲れていたのだろう。
聞き直した私を無視して、運転席から後ろを振り返り、「おーい、誰か通訳してあげて!この中国人、英語がわからないみたいだから!」
英語がわからないと、対等に扱ってもらえない。
英語がわからないと、ここロンドンでは、楽しくない。
もともと、日本にいるときは、私は英語力に関しては、そこそこ自信があったのに、本場ロンドンで、その自信はほとほと崩れたのだった。
でも、そんな悔しい思いがあったからこそ、私は、英語を絶対に習得しようという思いになった。
真面目に英語学校も休まず通ったし、イギリス人たちとシェアハウスの生活もしたし、積極的にネイティブと話すようにした。
そうして1年経ち、2年も経ったころ、私は、英語で普通に日記を書けるほど、自分の中にいわゆる「英語脳」ができたのを自分で認識できた。
音楽にしか聞こえなかったネイティブの流暢な英語は、もはや音楽ではなく、言語だった。
言語習得は、スポーツや楽器を学び、習得するのと似ている。
繰り返しの練習だし、聴くこと、話すこと、読むこと、書くこと、を五感をフルに使って、日々少しずつやること。
日本人は特に、読むこと、書くことはできるのに、聴くこと、話すことが苦手とされる。
それは、日本人という人種が、面と向かって、自己表現をしたり、自分の意見をはっきりと伝えるということに慣れていないからだろう、と思う。
それでも英語の苦手意識が克服されると、自信がついて、性格も前向きで明るくなるからすごい。
『英語が話せると、世界の10億人と話せる』(私が好きだった英語習得のモチベーションを上げた言葉)
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございました!
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