サンスクリット事典/アンバー(シカンディー)
カーシー国の三姉妹の長女 ドゥルパダの娘の娘として生まれ変わる
アンバー[ambā, अम्बा] シカンディニー[śikhaṇḍinī, शिखण्डिनी] シカンディー[śikhaṇḍī, शिखण्डी]
カーシー王国の三姉妹の長女として生まれる。
スヴァヤンヴァラ(婿選びの儀式)でサールヴァを夫として選んでいたが、直後にビーシュマによって妹二人とともにヴィチットラヴィールヤの妻となる為に連れていかれてしまう。
サールヴァを既に夫として選んでいたことをビーシュマに告げると解放され、サールヴァの元へ行ったが妻として受け入れることを拒否されてしまう。戦いに勝って女性の手を掴んだ者が夫となるべきだとサールヴァから言われ、ビーシュマの元へ行く。しかしビーシュマは結婚しない誓いを立てているので断られる。
行き場を失ったアンバーは森で修行生活に入る。
バールガヴァがビーシュマが呼んでアンバーを妻として受け入れるように頼むがビーシュマは頑なに断った。
アンバーはビーシュマを殺すことを決意する。
苦行の結果、シャンムカからビーシュマを殺す者となる花輪を手に入れ、その花輪を受け取ってくれる戦士を探して世界中を回ったが、全員から断られた。
最後にドゥルパダに頼んだが断られ、花輪を大広間に投げつけて再び苦行を始める。
シャンカラからビーシュマを殺す者が来世の自分であると予言を受け、自ら火に飛び込んで命を絶った。
[以下、シカンディニー]
ドゥルパダ王の娘として生まれ変わったアンバーはシカンディニーと名付けられる。
シカンディニーはビーシュマを殺す者となる花輪を自らにかけた。
その後、ヤクシャの好意によって男性となる。
以後はシカンディーの名で有能な戦士となり、クルクシェートラでの大戦争に参加する。
大戦争ではアルジュナと協力し、ビーシュマを倒すこととなる。
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