優秀とは
昨日自宅でトイレ詰まりが発生した。
スッポンで詰まりを解消するというノウハウはあったがなんせそのスッポンを持ち合わせておらず焦った。
最悪の場合クラシアンを呼んでボーナスをここで叩くことになりそうだと覚悟した。
便器用のお掃除ブラシをスッポンがわりに使いなんとか解消できた。
なんせ初めての経験だったから焦ったし苦労した。
無事に済んで良かった。
昨日の残業は課長と全国トップ成績の先輩と私の3人だけでいつものメンバーだった。
昨日はそこまで遅くならず、19時過ぎには終わったため、帰ろうと席を立ち上がると課長から名前を呼ばれた。
心当たりはなかったが何か悪いことをしたかなど過去の行いを脳内で巡らせた。
しかしそこで言われた一言は意外なものだった。
「調子に乗ると思ってあまり言わないようにしていたが、お前は優秀だ」
これは読者の皆様に自慢したい訳でもなんでもない。
思いもしておらず面食らったのだ。
自分のポンコツ度合いは自分が1番わかっているし、この言葉の裏にある課長の深層心理を必死に考えた。
試されているのかもしれないな。
そんなことを微かに思いながらも、咄嗟にいい言葉は出てこず、「そんなことないですよ」というありきたりな否定文を述べただけだった。
私は本当に仕事ができないと自負している。
ただ、それを補うために必死にやってきた。
それだけは胸を張れる。
もしそれを優秀と呼ぶのなら私はそうなのかもしれない。
今日は今年最後の出社。
有終の美を飾る。