お客さんとの新年会
土曜日のお客さん新年会の回顧録。
私にとって初めてのお客さんとの会食だった。
ひとえに緊張した。
前日の社内新年会とは全く別物の。
最初に賛助会員の紹介があった。
まず初めに競合他社が呼ばれた。
〇〇株式会社の△△と申します。
よろしくお願い致します。
たった二言だったが、気概を見せつけるには十分だった。
ここで少し弱腰になってしまったのは否めない。
こんな奴と渡り合って受注を勝ち取る必要があるのかと内心そう思った。
そして私は最後に呼ばれた。
競合他社の立ち振る舞いが私の緊張に拍車をかけて、いかにもなれていないようなルーキーを露呈するような挨拶となった。
たった二言でこうも違うものなのかと嫌気がさした。
そしてそれだけでは終わらない。
会長からみんなに配られた高級和菓子を会場に忘れてきてしまったのだ。
電車に乗った後気づき、急いで謝罪のショートメールを入れ、引き返した。
そして最寄駅に到着し、懸命に会場まで走った。
走っている途中で会社のケータイが鳴った。
担当のお客さんからだった。
「こちらで分けさせてもらったので大丈夫ですよ。」
この一言が何を意味するのか。
心身ともにひどく疲弊して18時ごろ帰宅したのだった。