富士山が教えてくれた事
6年前に富士山に登り頂上でご来光を見ました
当時の私はヨガのインストラクターに成り立てで
私はなんでも出来る!!!モード全開の時
下調べもせず、禁止行為である仮眠を取らずの弾丸登山というものを決行
登山の練習も直前に六甲山を二回程の超初心者
そんな勢いだけで富士山へ挑んだのだ
お金を持っていたとしてもショートカットして登れる車やゴンドラがあるわけでもなし、いくら名誉のある人が一緒に登山をしていたとしてもそれぞれが登る事に集中をしていて人の事どころでは無い、足が痛くても下山するまでは自分の力でしか進めない
そう、山の中では平等な一人の人間としてただただ前へ前へと突き進まないといけない
山の中では地位も名誉も関係ない
裸一貫で私が存在している事を感じた
そんな中でたくさんの励ましや助け合いを見知らぬ人達から頂くという経験もした
声をかけてもらったり、食べ物を分け与え合ったり、ご来光を待つ間にはシアトルから来られたアメリカ人女性と一緒に過ごした
そして皆で登頂で迎えたご来光というものは、言葉にならない程素晴らしかった
自然と涙が溢れて、瞬きさえ勿体無くてずっと見ていた
ハッとして周りにいた方達と大きなハグと歓声を上げた
あの体験はいつまでも忘れられないし、富士山に登ったという事が自分への大きな自信として今も心の中に鮮やかに残っている
コロナ禍の影響があり去年から富士山を登る事は出来なくなったようだけれど、いつかもう一度あの場所であの太陽に出会いたいと思う