授業中にイヤホンすること

レジでのお会計がすこぶる苦手。特にレジ袋が有料になって、いりませんって言っちゃった時は、店員さんがレジ袋に商品を詰めている時間という猶予が消えるから焦る。

レジに並んでいる時点で私の頭の中はその先に興る物事の流れを考えて焦っている。
①商品を置いて「お願いします」と言う
②お会計に使える電子決済を把握する
③適切な電子決済を用意する
④「iDで」「PayPayで」「現金で」のどれかを言う
⑤レシート(現金の時はお釣りも)を受け取る
⑥スマホとレシートをしまう
⑦商品をしまう/サッカー台にカゴを持っていく
この工程の1つでもスムーズにいかなかったら私は完全に混乱してしまう。後ろに並んでいる人がいた時にはもう終わり。焦りはいつもの5倍ぐらい。そして何かがうまくいかなくなってもっと焦り、後ろの人を気にする。悪循環。
お会計というものが19年生きてきても苦手なままだ。お金を出すのはいとわないから代わりにレジだけ他の人にやってもらいたい。

そんなことを思いながら、気が付けば12月。師走。もう去年の12月から1年たったと思うとあっという間だなと思う。

去年に比べ聴覚過敏は緩和した。今でも突然メンタル崩したり、眠れなくなったり、と思ったら10時間以上寝ないと動けなくなったりとダメダメだけど楽しく生きている。


ただ、12月というか冬は私の大敵だ。
①嵩張る上着を着なくちゃいけない
②あったかい格好で眠らないと風邪をひく
③上着の擦れる音
④鼻水をすする音 etc

①嵩張る上着を着なきゃいけない
 風邪ひくからね。私は今年まだ東京では一度も上着を着てないけど世間体的にそろそろ着る。でもさ、自分の当たり判定として神経の通っていない部分が増えるでしょ。それがイヤ。地下鉄とか座ったら、気が付いてないだけで誰かにぶつかってないかとか、1人分よりも広い範囲に座ってしまっていないか…そんなことを考えたら気が気じゃなくて疲れる。

②あったかい格好で眠らないと風邪をひく
 これは東京に出てきてから特に思う。雪国の家の中及び布団の中は過剰に暖かい。暖房も聞いているし、耐熱設備、二重窓、湯たんぽ等々。でも、1人暮らしになってから毛布の出費も電気ストーブの出費を痛いし、窓は一汁だし、耐熱設備はひどい。寒くて仕方ない。着る毛布を着て生活している。でも私はそもそも服を着るのが好きじゃない。なんかかゆいし、自分の身体の範囲が少しでも広がることがイヤ。夏場は家では上裸で過ごしていらぐらい。シャツ着るのもいや。だから今は肌の上に直接着る毛布着ている笑

③上着の擦れる音
 もこもこのコートとかは良いんだけどさ、つるつるしたタイプの雪のほろいやすそうな上着。あれの擦れる音が苦手。イヤホンして外でなきゃ。

④鼻水をすする音 
 これはもうずっと苦手な音。背中から首にかけての筋がじんじんとして痛くなってイライラして、人にあたりそうになる。それを抑えようとするから、号泣してしまう。恥ずかしい。花粉の時期と冬は大敵。

で、ここからメインの話題に移るんだけど、私はいろんな音が苦手で例を挙げたらきりがないけど、少しわかってほしいから例を挙げる。

エアコンの作動音・車やバイクの発信音・車のトランクを閉める音・トラックの荷台の部分開けるガチャンって音・冷蔵庫の作動音・時計の針の音・パソコンのタイピング音(今もまさに書きながらうーてなっている)・筆記音・紙をめくる音・服と肌の擦れる音・鼻水をすする音・鼻水をかむ音・くしゃみの音・咳の音・足音・ひそひそ声・ペンをカチャカチャやる音 etc

どうしたらいいんだこれってぐらいあるでしょ。
これだと日常生活もしんどくて、家でもフードかぶったりして過ごしている(視界に動くものがたくさん入るのも苦手)。

で、大学の授業がめちゃくちゃしんどいんだよね。パソコン使う人、タッチペンでノートとる人、紙とペンでメモとる人、足ぶらぶらさせる人、貧乏ゆすりする人…  私は教室で真面目に授業を受けようとするだけですごく負荷がかかる。情報過多。視界に動くものを極力入れないために前の方の真ん中座るけど、音に関してはどうにもできない。

だから、耳栓をする。先生の声は通すレベルの耳栓。でもたまに耳栓を忘れちゃう。こんな時は冷や汗止まんないし、必死に探してなかったときの絶望と言ったらない。で、登下校でも耳塞ぐために絶対イヤホンするからイヤホンは絶対持っているからそういう時はイヤホンをして授業を受ける。

大学の授業はすごく楽しく、前向きに受けていると思う。でもハンディキャップがゆえに「普通」に受けるのが大変。周囲から見れば、イヤホンしているやつなんて不真面目だと思われても仕方ない。でも人からの目を気にしてイヤホンとか耳栓しなかったら、私は授業を受けていられないし、ストレスで起き上がれなくなる。春学期前半はそうだった。

周囲の人にどう思われるかに関しては、別に迷惑かけてないからいいしょって言い聞かせて自分が快適に受ける方を優先している。

問題は先生だ。さすがに申し訳ない。5列目以内の真ん中にいることが多いから、そこで耳栓とかイヤホンするのは申し訳ない。メモとるとき以外は顔上げて教員の眼を見る勢いで受けている。真面目に受けているぞと伝えるために。
そんでもって大講義じゃないときは、直接先生の所に行って事情を説明している。

そりゃ、発達障害支援サンタ―を介して教務から一斉通達してもらえばいいのはわかってるよ。でも受験(受験でも合理的調整/配慮を受けている)の後、バタバタしていたから入学前から合理的調整申請できることを把握できなくて、申請できなかった。国立落ちだから、私立行くって決まったのが3/11で上京したのは3/25。この2週間で気持ち切り替えて、学校の先生に挨拶して、親戚に挨拶して、友達とお別れして、住む家決めて、家具を注文してってしなきゃいけなかった。履修登録の仕方も資料を読み込んだりなんだりしなきゃいけなかった。だから、配慮申請のことを把握できなかった。

まあ大学生になったら大丈夫では?という楽観視もあったかも。で、いざ困ったぞってなっても、かかりつけ医まで1,200km離れている。児童精神科の初診は取り付けるだけでも大変だし、精神科は当たりはずれがあるから怖くて知らない土地で行けない。そしたら、もう診断書をとるのが難しい。無理。

努力不足だろ、準備不足だろって言われたらぐうの音も出ないんだけど、でも配慮申請を公式にとるのは想像よりも難しいというか、煩わしいってのを知ってほしい。

授業中に耳栓をしている人やイヤホンをしている人の全員が、聴覚過敏とかではないだろうし、ただ音楽聞いたり、動画見ている人もいると思う。でも、事情がある人もいるんだなって少し心にとめてもらえると嬉しい。
見えないだけ、言わないだけで事情がある人もいるんだなと認識だけでもしてもらえると助かる。それだけ。



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