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中国知財 2024年知的財産強国建設推進計画

花粉症の季節が過ぎ去り、隣家のリフォームも落ち着いて、気温的にも非常に過ごしやすい季節を迎えている北京です。梅雨がないのも助かります。
快適な季節になったので、友人達とBBQをする話もちらほら聞こえてきます。

さて、2024年5月27日付で、国家知識産権局、中央宣伝部、最高人民法院、最高人民検察院、公安部、司法部、商務部、税関総署、市場監督管理総局が連名で「知的財産権保護体系建設工程実施法案」を発表しました。この文書は、前言をみると知的財産権強国建設綱要(2021-2035年)と十四五(第十四次五カ年計画)国家知的財産権保護・運用規則を貫徹するために出てきた、2024年の重点業務を明らかにするもので、対象となる法律法規名を列挙すると、大体政府が知財関係で今年何をしていくつもりなのかが見えてきます。メモ代わりに、一部だけ抜粋しておきます。
1.商標法、商標法実施条例の改正、集積回路配置設計保護条例改正
2.著作権法実施条例、著作権グループ管理条例改正
3.不正競争法改正、標準必須専利独占禁止ガイドラインの制定、公平競争審査条例の発表推進
4.植物新品種保護条例改正
5.生物遺伝資源アクセス及び利益分配管理条例の起草研究
6.知識産権海関保護条例の改正研究
7.中国医薬伝統知識保護条例立法推進
8.国防専利条例改正加速

まあ、専利法実施細則関連の改正も落ち着いたし、暫くは専利法以外の改正が続きそうですね。商標法改正は最近もしたばかりなのですが、、、保護対象の国際調和とか議論されているのかな? 


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