【三島に訊け】#2 教師を内心バカにせよ。
世の若者たちよ。「本当の敵」は誰だと思う?
外国、自然、科学、そんなものでは無い。もっと恐ろしいものだ。
それは「大人」だ。
中でも本当に怖いのは「賢い大人」だ。
諸君らは『大人たち』に対して敵意を持たねばならない。
新社会人であれば上司、学生であれば教師をバカにしなさい。
もう少し詳しく話そう。
今の若者は「ゆとり世代」や「さとり世代」とまで言われていると聞いた。
社会に期待もしないし、かといって反骨精神むき出しでかつての学生運動のようなマネをするという訳でも無い。無気力状態とでも言えよう。
そんな君たちは大人たちに対して違和感を感じないのか?
否、感じているはずだ。特に教師という輩には、殊の外違和感を感じていたと思う。それは誠に健全であろう。
彼らは少年期である君たちに理解を示そうとするが、大人たちは若かれしころの苦悩や葛藤なんて覚えていない。覚えている余裕も意義も無いのだ。
そんなズレた教師たちが、さもわかったような顔をしてすり寄って来る時、健全な感受性を持った子供なら絶対に違和感を察知できる。
そんな時、彼らの言うことを聞いて納得させられてはならない。
それは己の心に蓋をして、誰にも薄く広く当てはまるレッテルを貼り付けて、綺麗に棚に整理されるだけの作業に過ぎないのだ。
そんなものはAmazonの倉庫でやっていればいい。
彼らが理解を迫って来るのは放っておけばいい。それが仕事だ。
そして君らがそれに応じる必要も無い。
人生上の問題は全て、自力で解決しなければならない。
本当に悪い大人は君らに「答え」や「解決策」を教えるフリをして、自分が徳をするように計算している。
まあ、こんなことを言っても大人たちが作ったものに触れて育ってきている君たちには理解してもらえぬかと思う。
だったら、大人らしからぬ大人に触れて欲しい。
「大人なのに」と言うレッテルを貼られ、社会では隅っこに追いやられている言わばレジスタンスだ。
そんな大人らしからぬ大人の代表格をいくつか紹介しておく。
ぜひ、彼らを見習って生きて欲しい。
①みうらじゅん
今年還暦を迎えたと言うこの男は全くの異端児だ。昔から妙な連載やイラスト、漫画を書いたりエッセイを書いたりと実質「無用の長物メーカー」と言えよう。しかもこの男、年老いてもなお「老いるショック」などと言い、人生を謳歌している。
こんなにもバカバカしく愉快な生き方を見習って欲しい。
②前澤友作
ZOZO TOWNと言うおばけサイトを一代で作り上げた偉大な起業家だが、彼の本質は実に滑稽で愉快である。弾けもしないバイオリンを何億もかけて買い、多夫多妻制を主張し、しまいには月に行くとか。何より、恋人に剛力彩芽を選ぶと言う目の付け所が、全く常軌を逸している。
そして彼はTwitterでも奇人ぶりを発揮しており、まるで脈絡のない、天才起業家とは思えない投稿内容なのだ。見習って欲しい。
③劇団ひとり
お笑い芸人の中でも別格に才能豊かな人物だ。小説を出せばベストセラーになり、映画を撮れば大ヒット。もちろんテレビでもしっかり結果を出す。
だがそんな天才っぷりを1ミリも感じさせないバカバカしさがある。特に予定調和を壊すために、これでもかと言うぐらいにタブーを犯す。とくダネの司会者のタブーを犯した時は最高だった。見習って欲しい。
サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。