再現CGメーカーで再興するニッポン
先日からTwitterを賑わせている「再現CGメーカー」というもの。
ニュースでよくある事件の再現CGを手軽に誰でも作れるそうです。
これを使ってFFのワンシーンやら、実生活でのあるあるを再現して皆さん楽しまれているんだとか。これは素晴らしいことです。
私は常々思っていました。
現代は妄想する必要性を失っている、と。
AVがいい例です。
私は恥ずかしながら中学生までネット環境がなく、母子家庭だったのでエロ本も持ち合わせていませんでした。
つまり、多感なその時期を妄想一筋で貫いてきたわけです。
好きだったあの子。
憧れの先生。
なぜか夢に出てきた広末涼子。
そんなものを妄想しては自分を慰めたものです。
そのおかげで、ある程度想像力が養われたのではないでしょうか。
確証はありませんが、そんな気がするのです。
よく友人と話していても、自分だけツボに入ることがあります。
それは恐らく友人の発言や、何気ない言いまつがいから、頭の中で場面を描いて、妄想しているから面白くなるのでしょう。
ただ、そんな私もいつしか妄想でしなくなりました。
今ではネットでいくらでもAVが観れる時代ですから、妄想する必要性がないのです。
それに、男が抱くある程度の楽園、ユートピアはソフトオンデマンドによって具現化されました。
家庭教師の先生。
担当するアイドル。
社長秘書。
ナース。
全て美人なセクシー女優の方々で再現されてしまっています。
故に、妄想する余白は微塵も残っていないのです。
それもそう、目に見える方が楽なんですから。
楽なものがあれば売れる、売れるから作る、作るから発達する。
資本主義が招いた悲劇。
これは由々しき事態です。
かつて宮崎駿も、手塚治虫も、妄想するしかなかったはず。
だからこそ、彼らが思い描いた妄想をはっきりとキャンバスの上に具現化させることができたのでしょう。
でも今の中高生にそんな必要性はありません。
だから思い描いたものを具現化することもできないでしょう。
「人間が思い描いたことは全て実現される」
そんな言葉があります。
「空を飛びたい」と思って飛行機が出来ました。
「宇宙へ行きたい」と思ってロケットが出来ました。
それだって、そんな未来を「妄想」したからです。
しかし、今の子供達がこの先を妄想できるでしょうか?
今のままでは難しいかもしれません。
そこで登場した「再現CGメーカー」です。
これは妄想の余白がしっかり残っている、素晴らしい。
これがどんどん流行って、これのAVが出れば人類はもう一度「妄想」の素晴らしさを思い出せるのではないでしょうか。
どんな女優さんより、妄想にかなう美女はいません。
さあ、中高生諸君。これでヌキたまえ!
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