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千原せいじは「プロジェクト・マネージャー」である。
前々から友人に言われていること。
「シャニカマは斜に構えてない時のブログが面白い」
ある意味全否定なコメントですが、本人はいたって真面目に褒めているそうです。
そんな彼が喜びそうですが、今日の内容は超真面目です。
前々から読みたかった本を読みました。
「がさつ力/著:千原せいじ」です。
私は大のせいじファンであり、過去にもせいじさんのnoteを書いたり、YouTubeで絶賛していました。そんな私ですが、つい最近まで「せいじが本を出している」と言う事を知りませんでした。
もちろんジュニアさんの本は有名ですし、名著「すなわちトイレは宇宙である」シリーズは全部書いました。ブックオフで。
でも、まさかあのせいじさんまで本を出しているとは。
しかもタイトルが「がさつ力」です。
完全な誹謗中傷ワード「がさつ」を肯定的に捉え、せいじさんの根源的能力を解きあかそうと迫った本である事が瞬時に分かります。それも「小学館」です。大真面目です。
私は兼ねてからせいじさんの素晴らしさにほれぼれしておりました。
見知らぬ一般人の会話に割り込み、マサイ族の族長とマブダチになり、次の日にはマサイ族を従えて歩く。そしてついにはアフリカ政府自体が「せいじなら」とピラミッドの立ち入り禁止エリアに招いたんです。
おそらく地上最強の生物は範馬勇次郎と千原せいじでしょう。
アメリカ政府が友好条約を結んでもおかしくない。
さて、そんなせいじさんの「がさつ力」を読み終えました。
結論から申し上げましょう。
「千原せいじはプロジェクト・マネージャーである」
です。
私は昨年までソシャゲの会社でプロジェクト・マネージャー(以下PM)をやっていました。その中でやっていた事と、千原せいじが日々行なっている事が全く同じなのです。
つまり、彼は立派なPMだと。
そんな視点からせいじさんの素晴らしさを伝えたいと思います。
まず、せいじさんは本書でも語っている通りとても「ドライ」な人間です。
「人情味がある」と言われることに対して本人は違和感があるようで、実際は「メリットがあるからやっているに過ぎない」んだとか。
スマイリーキクチさんが謂れのない誹謗中傷に対して訴訟を起こした問題で、せいじさんは裁判費用などの負担を申し出たんだそうです。それをキクチさんが美談として語ったそうですが本人の意図とは違うんだとか。
本人はこれから芸能人として生きていく上で、キクチの判例はとても重要になると思ったから、直接話が聞けるよう負担を申し入れたんだとか。要はWin-Winの関係が成立するから申し出たに過ぎないそうです。
確かにドライですし、クレバーですよね。
これはとてもPM的です。PMは様々な正義が入り乱れるチームの中で「何が全体最適か?」を常に意識しなければならないポジションです。
つまり、己の感情なんてものは無駄になるんです。邪魔なんです。人情なんてあったらPMは務まらないとも言えます。
またせいじさんは圧倒的に「効率至上主義」です。
昔小学校の行事で班に分かれてカレーを作る時があったんだとか。何人もの小学生がダラダラ作業しているのがもどかしくなったせいじ少年は「下ごしらえ全部やっとくからその間遊んどき、そのあとは交代しようぜ」と申し出ます。
班のメンバーも同意してくれ、下ごしらえを一人でやったせいじさんは、終わってから一人で漫画を読んでいたんだとか。そのシーンを父親に見つかって殴られたそうです。
いや、当時から普通じゃないですね。
ドライにも通じますが、言われたやり方や常識、通例でも理に適っていなければさっさとやり方を変えて効率的な道を素早く選択する。
これまたPM気質です。
チームというのは時間を経るごとに凝り固まってきます。最初は効率重視して作ったフローも、会議体も、だんだんと惰性で続けるようになり、無駄な時間を浪費するようになります。
そんな時に「いつもやってるから」と続けるのではなく「これいる?」と疑問を持って柔軟に変えていける事が重要なのです。チームを俯瞰で見る仕事ですから。
このように、せいじさんは「自分の人生にとって何が重要か」をきちんと取捨選択して生きています。判断基準が明快だから行動が早く、極端でもあるんです。
つまり、彼にとっては「人生」がプロジェクトなんです。
我々は与えられた「人生」というものを何だかわからないままのうのうと浪費してしまいがちですが、せいじさんのように「プロジェクトだ」と捉えれば少し見え方が変わります。
友達のことも、彼女のことも、お金のことも、日本のことも、親のことも、子供のことも、色々と不安になってしまうし、目線がそこで固まってしまうのも仕方のないことです。
しかしそれは「人生」をある意味壮大に捉え過ぎているだけなのかもしれません。もっと単純に「プロジェクト」にすることで、悩むべきことと、そうでない事がハッキリするのではないでしょうか。
せいじさんは好奇心旺盛でとにかく「遊ぶ」ことに命をかけていらっしゃいます。お金と時間があったら「世界中を船で渡ってカジキ釣りたい」そうです。
つまり「最高の遊びをする」という目的に始まったプロジェクトを、せいじさんはマネジメントしているということです。だから周りの人に嫌われようとも「関係ない」と思えるし、切り捨てられる。
そして一緒に遊んで楽しいやつや、楽しいことをいっぱい教えてくれる仲間は大切にしている。判断基準が明快だから。
そんなせいじな生き方って素敵ですよね。
「人生はプロジェクトだ」と教わった気がします。勝手に。
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