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【オナワザ】#3 姿勢を正して仕事が乱れる

異常にはやく歩く人を見かけました。
競歩のそれというよりは、一般的な徒歩を2倍速にしたような、チャップリンの映画を見ているような。

彼を見ていて抱くのは「なぜそんなに早く歩くのか?」というシンプルな疑問です。

急いでるのであれば、走ればいい。
恐らく何かに追われているとかでは無く、「歩く」という行為そのものに一切の神経を注いでいるのではないでしょうか。


そのせいか、とてもフォームが綺麗なのです。
まるで北朝鮮の軍隊が見せる行進のように。

多分、北の兵隊さんもあの時ばかりは「歩く」ことに全神経を集中させているはず。
それが美しいフォームの秘訣なのでしょう。

ここでふと疑問が湧きます。
「仕事をしている時の姿勢はどうなのか」と。

私は基本デスクワークなのですが、姿勢がとても悪くてよく指摘されます。
それは「座る」ということに集中していないからでしょう。

ということは、私は一体何に集中しているのでしょうか。
それは「仕事」です。

つまり、仕事に集中するから姿勢が乱れるのであって、姿勢を正そうという行為は仕事以外のことに意識を向けることに他なりません。

ゆえに、仕事中姿勢が良い人を見て褒めてはいけません。
その人は仕事をしていないのですから。

特に最近はダイエットとしてオフィスの中でも手軽な運動をする人が増えています。
少しつまさき立ちしたり、腰を浮かしたりと。

それは仕事中にもかかわらず、己の体型を磨いて異性に好かれようとする行為。
仕事中にマッチングアプリをたぶらかすことと大差ないのです。


という訳で、今回のことわざはコチラ。

姿勢を正して仕事が乱れる

【意味】
無理に体裁や身なりにかまうと重要なことがおろそかになるという意味。

【例文】
部長はいい匂いがするのに仕事が遅く、課長はくさいが仕事が早い、姿勢を正して仕事が乱れるだ。

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岡シャニカマ
サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。