社会から排除され続けるダメ人間
ー 某日・某オフィス街 ー
ランチタイム前の人手の少ない時間帯。
大泣きしながら歩く女が現れた。
私だ。
またダメだった・・・
今回も組織から追い出された。
もうやり直しも効かなくなってきた37歳。
今後雇ってくれる会社は限りなく少ないだろう。
私は何も能力がないわけではない。
むしろ人よりも圧倒的にできることが多い。
いわゆる器用貧乏だ。
クリエイティブな仕事をずっとやってきたため、グラフィックや映像制作の技術はあるが、人間関係をうまくやっていく能力が破壊的にない。
どんな会社でも使いにくい人間・人とうまくやれない人間は雇ってくれない。
人付き合いが苦手な私が、その性格を補うために必死に習得してきたスキルもその大前提を果たせていない限り何の意味をなさない。
これから私はどうやって生きていけるのだろうか・・・
収入源を失った私に、物価が高騰していく不況な日本の現状は厳しすぎる。
「多様性だ」とか「自分らしく生きよう」なんて耳障りのいい言葉が世の中にあふれかえっている割には何一つ生きやすくなっている実感はない。
社会不適合者が見える世界観を書き綴っていきたい。