あなたがもし、誰かに理解されたいと思っているのなら。
私には人には言えない「汚点」があり、長らくそれを隠して生きてきました。
具体的には、14歳の頃からほぼ常に複数の人と恋愛関係にあったことです。(ポリアモリーと呼ばれたりする恋愛志向ですが、当時の自分はそんな言葉も概念も知らなかったので、単なる「浮気性」という自己認識でした)
そういう状態が落ち着いた後も、前科を隠して生きてる元犯罪者ってこんな気持ちだろうなっていう感じで、「バレたら今の幸せは崩壊する」「人生終わる」と思っていたので、借り物の自分でずっと生きている感覚でした。
でも、3年前にコーチングに出会い自己分析を深める中で、そんな「汚点」と認識していた部分がむしろ自分にとって一番大事な価値観を作ってもいるんだなと気づいて、ようやく自分を認められるようになりました。
でも、自分が自分を認めるということと、他人がそんな自分を受け入れてくれるかということは、また別の話です。
たとえば、夫にカミングアウトする時…。本当に怖かったです。
「あのね…」の後の言葉が出なくて5分くらい沈黙し、その後もしどろもどろになりながらの告白でした。
で、打ち明けてどうなったかと言うと、まぁ当然のことながら反発されましたし、理解し合えないこともありましたし、今もすべて受け入れてもらったわけではありません。
でも、私のアイディンティティをこの上なく尊重してくれていて、私がポリアモリー(複数愛者)であると公言することも止めたりしません。
モノアモリー(単一愛者)からすれば私なんて宇宙人みたいに見えると思うのですが、それでも最大限歩み寄ろうとして私を信頼してくれる、最高の理解者の一人です。
「自分は社会不適合者で、生涯偽りの顔を掲げながら日陰を歩いて生きていかなければならない人間」とまで思っていた私がここまで人生激変できるなんて3年前には予想もしていませんでしたが、ここには重要な気づきがありました。
あなたが理解者を得るためには絶対外せないポイントが2つあります。
1つは、まずあなた自身が自分を否定するのを辞めること。
例えば「将来の夢がない」とか「努力できない」とか「実はものすごく自己中心的」とか、自分の中に受け入れられない・認めたくない要素があるとして、「なぜそういう自分ではダメだと思っているのか?」から深掘りすること。
「なぜも何も、ダメなもんはダメに決まってるじゃん」で思考停止していませんか?
人は、本気でダメだと思ってることはやらないです。心のどこかでそれを望んでいる・肯定しているからやるんです。
だとしたら、実は何を望んでいるんでしょうか?
そこが理解できていないまま力技で自分を肯定するフリをしても必ず心は反発します。
私も昔は何度も「同時に複数人好きになるのはもうそういう性格だから、浮気性なんだから仕方ないんだ!」って無理に自己肯定しようとしたけど、「なぜ私は複数人を好きになるのか」という本質部分を全く言語化できてなかった上に、「複数人好き=浮気=不誠実」という図式から自分が抜け出せていないので、誰かに少しでも批判されたらすぐにグラグラになって自己否定、からの自己嫌悪の永遠ループでした。
だから自分を知る事は大前提として重要です。
その上で2つ目は、自己開示の恐怖に打ち克つこと。
自己開示ってめっちゃ怖いです。
否定・軽蔑されたら生きていけない、一生孤独かもしれない、ぐらいの不安があります。
私も夫にカミングアウトする時は、最悪家族も職も行き場も失って人生終わるんじゃないか、くらい背水の陣だったので、切羽詰まった重苦しい空気が出ていたんじゃないかなと思います…。
でも、否定されるのが怖いからって…残りあと何十年もある人生を借り物の自分で生きててもいいんだろうか?そんな人生に耐えられるだろうか?
そちらの方が怖いと感じました。
私の場合は段階を踏んで身の回りの人に相談をしました。
まずは二人の姉、その次にLGBGTQ+の友人たちなど、信頼できる人、自分と価値観の近しい人に少しずつ打ち明けていって、色々な意見を聞く中で、「やっぱり私は大切な人に自分のことをありのまま知ってほしいんだ」と感じ、夫にも打ち明ける覚悟が決まっていきました。
ただやっぱり、自己開示の覚悟が決まったのはまず1つ目(自分で自分を受け入れること)を身につけられていたからだと思います。
誰より強く自分を否定していたのは自分自身でした。
ここを克服したことで、本当に揺らがなくなりました。
ここまで読んで、とは言えやっぱり自己開示が怖いという人はいると思うのですが、これだけははっきりと言っておきたいです。
自信を持って生きている人って不思議と人を惹きつけるんですよ。
むしろ孤独に生きる方が難しいです。
だからまず、あなたがあなた自身を否定し続ける状態から脱することです。
私は、「いい加減負のループが続く人生を脱したい」「理解者や仲間に囲まれて生きてみたい」、という方のサポートをコーチングを通じて行なっています。
興味のある方はぜひ、問い合わせてみてください。
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