オリジナル漫画制作会社が数億円を調達 | 中国スタートアップ
オリジナル漫画を制作するA4漫业は、シリーズAで数億円(数千万元)を調達した。
A4漫业は2007年に設立され、今回が3度目の資金調達となった。
制作+データ+マーケティング
A4漫业は40人以上の漫画家に加え、技術者とマーケティングチームを抱えている。制作のみならず、漫画の展開にもテクノロジーやデータを用いながら注力してきた。
すでに30作品以上をリリースしており、漫画アプリプラットフォーム、ゲーム会社、チャイナモバイル、テンセントなどと密接に協業している。
A4漫业はすでに、中国国内では漫画会社として一定の地位を築いている。
クオリティは?
A4漫业の作品はこちらで見ることができる。
漫画の作画のクオリティは日本の方がまだまだ高いと言われてきたが、だんだんレベルが近づいてきているような気もする。さらに、ほとんどの作品が全ページカラーとなっており、非常に手が込んでいるのがわかる。
漫画の後の展開がマネタイズの鍵
A4漫业のほとんどの作品が、オンラインで無料で読めるようになっている。中国の他の漫画会社の作品も同様に、漫画の閲覧によるマネタイズはほとんど行なっていない。
中国の漫画会社にとっては、漫画を原作とし、映像化や商品化に繋げることによってマネタイズすることが非常に重要となっている。
漫画だけで終わってしまうと制作費は回収することはほぼ不可能なため、ギャンブルのようになってしまう部分もあるが、中国という巨大な市場で映像化や商品化まで成功すれば、非常に大きなリターンを期待することができるだろう。