【建築物考】 #9 サンシャイン60
みなさんこんばんは。 いかがお過ごしでしょうか。
今日は、東京の池袋が誇るランドマークのサンシャイン60についてお話したいと思います。
開業：1978年
設計：三菱地所
池袋のランドマーク
東京タワーから見ると、新宿の高層ビル群が見えますが、右にポツンと巨大な1つのビルディングが経っているのが分かります。
開業当初は東洋一の高さを誇っていましたが、
韓国ソウルの大韓生命63ビルに抜かれ、
その後、東京都庁舎にも抜かれてしまいました。
見た目も無機質な長方形のコンクリートのような形状で、美しさは感じられず、残念ながら建築物としてはあまり評価されていないようです。
立地も池袋駅からは、少し歩かねばならず、「なんでこんなところにあるのだろう？」と思ってしまいますが、元々は巣鴨拘置所で、東京裁判での犯罪者が収容された”巣鴨プリズン”の広大な敷地の跡地に建てられているのです。
ちなみにボクは、子どもの頃に、都内に住む親せきのおじさんに連れられて、展望台に行ったのが初めてでした。
その後、通っていた大学が池袋に近かった為、サンシャインの方に来ることもしばしばでしたが、水族館やプラネタリウム等は隣接するワールドポーターズビルというところにあり、そちらのほうには行きましたが、このビルにはあまり行きませんでした。
だいぶしばらくして、今勤めている会社で、池袋のネットワーク構築をする業者に、ボクの勤めている会社のソフトウェアをインストールしに行くという仕事が4，5年くらい前から毎年冬にある為、足を運ぶようになりました。
最初サンシャインの中の事務所に行ったのですが、実際に作業を行うのは、近くの雑居ビルだそうで、以降雑居ビルで仕事をすることなりました。ただ、サンシャインのテナントをチラッとみた限りは、狭そうな印象でした。
池袋
池袋の街について、少し触れたいと思います。
駅の一日あたりの乗り降り客数はJR東日本では新宿についで2番目に多く、西武池袋線、東武東上線の始発駅でもあり、大ターミナル駅です。駅周辺には百貨店が立ち並び繁華街等が形成されています。
西武、東武、JRも含めて、埼玉県から乗り入れている関係で、埼玉県人にとっての”東京の玄関”のような感じがあるようです。
テレビドラマ化された「ウエストゲートパーク」こと西口公園とか、おしゃれな雰囲気のある立教大学等もあります。
今でこそ、有名になりましたが、スペインの「バル」の店も10年以上前からあり、バルでお酒を飲んだ後に、近所に住んでる中国人向けのお店で中華を食べるなんていうのができるのも池袋ならではかと思います。
人気芸人とコラボ
2017年に当時ブレイクしていたサンシャイン池崎（鹿児島県出身）に展望台のアンバサダーに就任してもらい、盛り上げてもらったというエピソードも。名前が酷似しているからという理由でしょうが、ちょうど世間に知ってもらえる機会だったのかもしれません。
未来へ
今思えば、代々木第一体育館や東京都庁のように、丹下健三とか、有名な建築家に設計してもらっていたら、また違っていたのではないでしょうか。公共物ではないので、そうはいかない事情があるのかもしれませんが。
池袋のある豊島区は、数年前に人口減による消滅可能性都市と言われました。
その後豊島区は、国際アート・カルチャー都市構想というのを打ち出したそうで、できれば既に40歳を超えたこの池袋のランドマークも含めてあげて、今後も何等かの形で皆から愛されていくことを期待したいと思います。
それではまた。
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