レコード会社設立パーティーのお手伝いのお仕事。

秘書、アシスタント業務を依頼されて行ってきた業務の中でもユニークだったお仕事について。

某有名大手レコード会社取締役を退任し、自身で新たに自由気ままに音楽を楽しむためのレコード会社を設立した社長のお手伝い。

奥様と、前職時代の会社から引き抜いてきたスタッフ1名の3人での起業で、

会社設立の法的準備に追われ、設立パーティーにまで手が回らないとのことで、パーティー準備をお手伝いしました。

多忙極まりないレコード会社にいたとは思えないほど温和で、優しい社長さんと、
とても可愛らしく品のある奥様。
お二人のお子様のようにお二人を慕ってらっしゃるスタッフの方。
様々なタイプの方とお仕事をしていますが、この方たちは一緒にお仕事をしていてとても快適でした。

設立パーティーの招待状デザインを任され、Microsoft Publisherでいくつかの案を作成。
デザインを相談し、奥様が銀座にある東京鳩居堂で購入された招待状用の用紙に印刷する。
とてもきれいで繊細な和紙を選んでくださったのが印象的でした。

パーティーの中身はとてもシンプル。社長のご挨拶と、所属ミュージシャンの紹介とミニライブ。
ビンゴ大会のようなものも無し。あくまでシンプルにアットホームに、を強調されていた社長のご意向です。

宛名も印刷し、選定した数名のVIPへは社長の直筆でメッセージを入れて発送しました。

会場演出は、ド派手なものではなく、手作り感のあるアットホームなものがよいという社長と奥様のご希望に合わせつつ、
レコード会社に所属するロックミュージシャンのイメージも出していきたいと思い、
都内のクラブを貸し切り。ただし、低音が響いて、大声で話さないといけないような演出は無し。
レセプションから会場までは当日届いたたくさんのお花で埋め尽くされ、
(社長の人脈を物語るようなたくさんのお花が届いていました)
会場に足を踏み入れたゲストたちは「○○さん(社長)らしいね」と皆が笑顔になっていました。

フードやドリンクも、決してチープなものではなく、外部からケータリングを手配して、
質の良いものを並べました。これは私のアイディアですが、奥様も強く同感してくださり、二人でケータリング業者を選定しました。
そのかいあってか、ゲストの皆様もとても満足してくださりました。

肝心の代表挨拶では、緊張したのかA4のカンペを大胆に目の前に持ちながらお話される姿に、
会場内は自然と笑顔であふれ、「ああ、この人はいるだけでも周囲の人を幸せにするんだなあ」と感動しました。
ライブに登場するミュージシャンたちもかっこよさの中に優しがあふれる方ばかりでした。
ロックだけでなく、ジャズにも精通されている代表の元に集まったミュージシャンたちは本当に多彩で、
それぞれの個性ある音楽に運営スタッフながらも聞き入ってしまうほどでした。

会場内のゲスト一人ひとりに奥様とともに挨拶して回る代表の姿も印象的で、
ただ挨拶をするだけでなく、足を止めて談笑したり、時には真剣に話をしたりしていました。

パーティーが終わって、ゲストがお帰りになる際も、しっかりと一人一人の目をみて、
「ありがとう、これからもよろしくね」と握手される代表は、とてもかっこよかったです。
大手の取締役という肩書をすてて、新たに自分でチャレンジしようと踏み出した彼を、
古巣のレコード会社関係者をはじめ、たくさんの人が支えていることを実感できたとても楽しいパーティーでした。

軌道に乗って、大忙しな代表を今でもたまにSNSなどでお見掛けします。
相変わらずたくさんの人に囲まれているようで、安心です。

彼の話をすると、なぜかブログの文面も丁寧になりますね。
これも彼の影響力なのかもしれません。

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