「私、この会社辞めます。」
3月。首都圏の有名大学を卒業し、
無事にそこそこの国内の有名教育関係の企業に就職が決まり、いよいよ社会人デビュー。
4月。気合を入れて買ったスーツに身を包み、満員電車に揺られて通勤する毎日。
会社につくと、毎朝全社員揃って「社会貢献」だの、「努力」がなんだだの、起業理念を大声で言わされる。
「・・・。なんか違う。」
5月。「私、この会社辞めます!」
テキトーな理由を付けて会社を辞めると申し出る。
(もちろん、4月中旬から転職活動は開始していて、5月のゴールデンウイーク明けから新しい会社への転職が内定していた)
結婚することになりました、とか言ってみたけど、すごい勢いで引き留めてくるので、その場でとっさに、
「妊娠したんです」
解放されました。(もちろん妊娠はウソ)
ということで、私が大学時代に勝ち取った就職戦争での勝利は、あっという間になかったことになった。
ゴールデンウイークは思う存分に旅行に行くなど遊びまくり、連休明けから新しい勤務先。
今度は都内一等地にある外資系の会社で秘書(=セクレタリー)兼受付(=レセプショニスト)のお仕事。
「外資系のセクレタリー」
このワードだけでもかっこいい!と、簡単な気持ちで入った会社、そこは女たちのバトルが日々繰り広げられる戦場でした。
つづく。
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