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40代からの資産形成、おすすめのポートフォリオ


✅一番読まれている記事です!!!


<はじめに>

20~30代よりも収入が増えてきて、様々なライフイベントに直面するのが40代。

さらに定年後の生活も視野に入れたライフプランの見直しが必要になる年代でもあります。

資産形成についてあらためて検討するには良い時期だと思います。

今日は40代、50代、それから60代以降の方に向けて、資産形成で気を付けるべきポイントをお話させていただきたいと思います。

今日の記事を見ていただくことで、こちらの内容が理解できます。

①    40代の収入・支出事情
②    40代以降の資産形成で注意すべきポイント
③    40代以降におすすめのポートフォリオ
④    40代以降の人がやってはいけない投資


以上の4点の内容となります。

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<40代の収入・支出事情>

それではまず、40代の収入・支出事情について見ていきましょう。
40代の平均年収をこちらに示します。

40代前半の平均年収は男女総計で476万円、40代後半で499万円となっています。前年代の平均年収は約440万円なので、40代は年功序列や社会的地位の影響で、平均よりも高い収入を得ている方が多いと言えるでしょう。

次に40代の平均消費支出額をこちらに示します。
総務省の家計調査報告書によると、35~59歳の単身世帯の平均消費支出額は180109円となっています。2人以上の世帯の場合は、40~44歳が299656円、45~49歳が324678円となっています。こちらはライフイベントに関する支出は含まれておらず、日常生活の数値となっています。一般的な2人以上の世帯ですと、月に30万円の支出が通常のようですね。つまりただ生活するだけでも1年で360万円、10年では3600万円という大きな額が必要ということが分かりますね。

次に40代の金融商品保有額について見ていきましょう。

家計の金融行動に関する世論調査によると、40代の金融保有内訳額はこちらに示すような内訳となっていました。

貯金が44.3%と大部分を占めていますが、株式や生命保険、投資信託といったところに資産をバランスよく分散させているのが分かりますね。

40代ともなるとライフイベント、老後も見据えて意識高く資産を形成されている方が多そうです。

<40代以降の資産形成で注意すべきポイント>

それでは次の項目として、40代以降の資産形成で注意すべきポイントについてお話していきます。
注意すべきポイントは3点あります。

まず1点目が資産形成における目標を設定するということです。

資産形成に関わらず、ゴールをどこにするか明確にすることは重要です。目標が定まっていないと、どの投資先を選べば良いか決めれませんし、実際に計画を立てて、行動することも難しくなるでしょう。

そのため資産形成を始める前に、目的と達成に必要な期間をあらかじめ検討することが大切です。

40代、50代の方であれば、子供が大学に入学するまでにこれだけの額が必要ということや定年までに退職金と合わせてこれだけ必要といった額をライフプラン表やキャッシュフロー表を作成し、決めておくことで、目標額を立てやすくなります。


次に2点目が自分以外のライフイベントを考慮して資産形成を進めるということです。

自分のライフイベントが中心となる30代と比べて、40代、50代の場合は家族のライフイベントも意識し始める年代です。

例えば子どもが大学進学を迎えたり、早ければ子供の結婚・出産が発生したりする人、親の介護が必要となってくる人もおられるでしょう。

このように40代は自分以外のライフイベントにかかる出費を意識する必要があります。自分の老後に向けた投資に回すお金とライフイベントに使う費用のバランスを考えておきましょう。

次に3点目が投資でのリスクはできる限り抑えるということです。

40代以降は先ほどお話したように出費も増えてきますし、定年までの時間も短いため、損失を取り返しにくい年代です。
なので現金の比率を意識したり、投資先を吟味することが必要です。

40代はリスクを低減した投資を検討する時期であり、そこで基本となるのが長期、積み立て、分散です。

長期投資とは何十年単位で長期間保有し続け、配当金や複利により利益を拡大させていくことです。こちらに過去のインデックス投資の損益率のデータを示します。


1年投資の場合、-38.5%~45%まで触れており、すごく増えた年もあれば、すごく減った年もあります。ただ年数が経つにつれて、その振れ幅が小さくなり、15年間以上長期で保有した場合は誰も損していないという結果になっています。このように長期投資することで安定したリターンが見込めるということです。

積み立て投資とは一定の金額で定期的に少しずつ買い増すことで、コツコツと資産を積み上げていく投資方法です。

私は投資初心者の時100万円の投資資金を一括で投資して、2週間後に-20%の下落を受け、投資がトラウマとなり退場してしまった過去があります。
そういった経験からも時間によってリスク分散できたり、購入タイミングに迷わない定期的な積み立て投資を行うことが重要です。

最後に分散投資とは、購入する銘柄を複数に分散したり、購入するタイミングをばらすことで、価格変動のリスクを低減させる投資方法です。これにより1つの銘柄に集中するよりもリスクを分散させることができます。

以上の3点の投資の基本を意識した資産運用を考えていくことが重要です。

それでは40代以降の方はどのようなポートフォリオにすればよいでしょうか。


<40代以降におすすめのポートフォリオ>

私が各年代にお勧めするのは現金、債券、株式のポートフォリオです。

この3つの比率を年代ごとに変えていくことがポイントです。

具体的な比率ですけれども、まず現金比率は100-年齢/2に設定します。

つまり40代であれば20%、50代であれば25%、60代であれば30%ということです。

残りの投資内の比率としては、120-年齢を株式の比率に置き、残りを債券にするということです。

つまり投資内の比率は40代なら株式80%、債券20%、50代なら株式70%、債券30%、60代なら株式60%、債券40%という投資内の比率にするということです。

つまり総括すると、40代は現金20%、債券16%、株式64%のポートフォリオ。50代であれば現金25%、債券15%、株式60%のポートフォリオ。60代であれば現金30%、債券14%、株式56%のポートフォリオになります。

よく年齢=現金比率ということを本や著名人が言っていますが、個人的には今後はより株式比率を高めるべきだと考えています。

理由としては、今後、医療が発達し人間の寿命が延びるということ、昔に比べて働く期間が長くなるということ、年金の額は減少していくことが明確だからです。

昔に比べて働く期間が長くなっているということは、その分リスクを取って運用できるということです。

もし仮にセミリタイアしたとしても、資産運用を行いながら配当金や資産を取り崩すことで生活費を得ていくと考えると、リターンの高い株式の比率を高めるべきだと考えます。

リターンを高めるべきなら債券をポートフォリオに入れなくてよいのでは?と思う方もおられるかもしれません。

ただ債券をポートフォリオに入れることは大きなメリットが2点あります。
まず1点目が資産全体の値動きが緩和されるということです。
こちらに米国市場に1999年~2019年の20年間の二つのポートフォリオの成績を比較したグラフを示します。

青色のグラフが株式60%と債券40%、赤色のグラフが株式100%の推移です。
これは意外な結果ではありませんか?この二つグラフを比較すると、ほとんどの期間、債券を組み入れた方がリターンが高いことが分かります。

長期的には株式の方が、パフォーマンスが良いのは歴史的に間違いありませんが、過去20年という期間で見ると、2000年のITバブル、2008年のリーマンショック、2020年のコロナショックという金融危機があって、株式が大きく売られました。
なので、債券を組み入れていた方が資産全体の値動きがマイルドになり、結果的にパフォーマンスが良くなったということですね。

40代、50代という損を取り返しづらい時期の資産形成において大きな下落は精神的にもつらいことです。
なので債券をポートフォリオに組み込んで、下落時の資産減を緩和することが資産形成でうまくいくためには重要なことです。

では株式投資ではどのような銘柄を選べば良いでしょうか。
私がおすすめするのは、全世界株式オールカントリー、S&P500に準ずるインデックス商品、VYMです。

全世界株式オールカントリーは日本を含んだ先進国23か国と新興国24か国の計47か国に分散投資するインデックスファンドです。

S&P500とは、ニューヨーク証券取引所とナスダックに上場している銘柄のうち、代表的な500銘柄で構成されている、アメリカ経済を表す指数です。

VYMは先ほどの二つのインデックスファンドとは異なり高配当ETFになります。VYMは米国株式市場に上場された400銘柄以上の高配当株が組み入れられた上場投資信託となっています。

この3つのどれかを選べば間違いはないと思いますが、定期的に配当金を得たいのであればVYM、アメリカ経済に期待したい方はS&P500に準ずるインデックス商品、さらに分散を利かせリスクを抑えたい方は、全世界株式オールカントリーという形で選択するといいと思います。

さらにこれらを購入するときは必ず節税制度を利用しましょう。

具体的にはNISAとiDeCoですね。
NISAに関してはこちらの動画で投資結果を含めてお話していますので、気になる方はご視聴お願いいたします。


iDeCoのメリットとしては、毎月の掛金が全額所得控除の対象となること、運用益が出たときにかかる利益が非課税になること、運用益を受け取るときにかかる税金に非課税制度が適用され、一時金受け取りは退職所得控除、年金形式受け取りは公的年金控除の対象となります。

ただiDeCoは原則60代まで積み立てたお金は引き出せないので、その点は注意してください。

投資をする時はこれらの非課税制度により節税することによって、より受け取ることのできる利益を最大化できるようにしていきましょう。

以上が40代以降におすすめのポートフォリオについてです。

<40代以降の人がやってはいけない投資>

それでは最後に、40代以降の人がやってはいけない投資についてお話します。
40代以降がやってはいけない投資は3点あります。

まず1つ目が、今後使う可能性のあるお金で投資することです。
まず大前提として、投資は余ったお金でやるべきです。生活費で投資するのはもってのほか、今後のライフイベントのための貯蓄を崩して行うのは絶対にだめです。例えば、住宅や車のための資金こういったものはきちんと現金で残しておきましょう。

それから、今後の教育資金を投資で補おうとすることは避けるべきです。教育資金はいつどのくらいのお金が必要となるか、ある程度は想定できるものです。数年後に確実に必要になる教育資金を投資で行うことはおすすめできません。

投資には上下があり、お金が増える年もあれば、減る年もあります。

子供が大学入学を控えた年に暴落が来たら目も当てられません。

今後使う可能性のあるお金は現金で確保しておき、それ以外の別の資金で投資を行うことを強くおすすめします。

40代以降がやってはいけない投資2つ目は、異常に高利回りの投資です。
私が思う異常に高利回りとは、7%を超えてくるものを対象にしています。
当然ですが、利回りが大きい投資はその分リスクも大きくなります。投資におけるリスクが高いとは、値動きが大きいという意味です。

大きく資産が増えるということは、その反面大きく減ってしまう可能性も高くなるということを理解しておきましょう。

例えば日本株で高利回りと言えば、こちらに示すような銘柄になります。


日本郵船、商船三井等の海運業系などは有名ですね。確かに利回り10%を超えているのは魅力的に映りますが、その分値動きも大きく、下落した時はこれまでの配当分よりもさらに吹き飛ぶ可能性もあります。

なので、私はこちらのように7%を超えるような高利回り株の購入は40代以降の方にはおすすめできません。

安定的な投資で、資産形成をすることを第一に考えましょう。

40代以降がやってはいけない投資3つ目は、怪しい投資商品への投資です。怪しい投資商品とは王道の株式投資以外のものを指しています。

例えばこちらに示す、仮想通貨、為替、FX、バイナリーオプションこういった投資ですね。


流行っているし、すごく儲かっている人がいる、ということで、始めてしまうと、初心者であればほぼ間違いなく資産は減ります。

それもものすごい速いスピードです。

恥ずかしながら私も、仮想通貨やバイナリーオプションを以前していましたが、値動きが大きくて落ち着かなかったり、冷静な判断ができません。

気づいたころには大変な赤字になっていたこともあります。

特に大きな失敗ができない40代以上の方は、理解できないものへの資産を投じることは避けるべきでしょう。

また、友達などを通じて誘われた投資話には絶対に乗るべきではありません。

特にたくさんのお金を持っている人の周りには、そういう話は多いですし、詐欺であることがほとんどです。

たとえ信頼できる友人であったとしても、その友人自体も騙されていると考え、断ることが得策です。

こういったものは基本的には月利10%以上と言われます。こういったうまい話は人に教えるわけありませんので、絶対に誘いに乗らないようにしましょう。


<最後に>

以上が40代以降の資産形成についての私の持論になります。

40代以降は、子供の教育資金の増加、老後資金についても考えなくてはならない年代です。

大きな失敗をしないように、長期、積み立て、分散を意識した投資を非課税制度を利用し、正しいポートフォリオでコツコツと資産形成に取り組んでいただきたいと思います。

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