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「君らしくない」と言われたとき、どう受け止めますか?
誰かから「君らしくない」と言われた経験はありませんか?私は40年以上も前にその言葉を投げかけられたことがありました。そのとき思ったのです。「この人は私のことをどれだけ知っているのだろう?」と。
その言葉に込められた意味が何なのか、そのときは深く考える余裕もなく、「私を否定しているのではないか」と感じてしまいました。それ以来、私は「君らしくない」という言葉を人に使うことはなくなりました。一度も使ったことがありません。
しかし、10年位前ですが、職場での出来事をきっかけに、この言葉を違う視点で捉えるようになったのです。
プロジェクト管理のプレゼンでの出来事
それは、職場でプロジェクト管理のプレゼンをしていたときのことです。自分では質問に対して上手に説明できたと思っていました。しかし、同僚から「データが不足している」と指摘を受けました。正直、私は「そこまで必要?」と思う部分でしたが、彼はそれを理由にプレゼン自体の説得力を否定しようとしているように感じました。
その瞬間、心の中で「イチャモンをつけられた!」と感じ、少しモヤモヤした気持ちが生まれました。けれど、後で冷静になって考え直してみると、「この指摘は本当に単なる否定だったのか?」という疑問が湧いてきました。
否定の裏にある可能性
あのときの指摘は、単なる意地悪ではなく、もっと説得力のあるプレゼンをするための助言だったかもしれません。また、同僚の持つ「私らしさ」というイメージ、いつも抜け目のない資料を用意する私に期待していたのに、それが満たされなかったからこその発言だった可能性もあります。
「君らしくない」と言われると、自分を否定されたように感じることもありますが、実はその言葉には期待や関心が込められていることもあるのです。
「じゃあ、今日から新しい自分だね!」
もし再び「君らしくない」と言われたら、どう返しますか?私はこう考えるようになりました。
「そうかな?じゃあ、今日から新しい自分だね!」と。
この一言には、相手の言葉を否定せずに受け入れながら、自分らしさをポジティブに再定義する力があります。次回のプレゼンでは、よりしっかりとデータを準備し、「新しい私」を見せる良い機会にしようと思いました。
「君らしい」とは何か?
結局、「君らしい」とは何なのでしょうか?それは相手の主観に過ぎません。大切なのは、他人の期待に応えることではなく、自分自身がどうありたいかを決めること。時には「君らしくない」と言われることを恐れず、新しい自分を楽しむ勇気が必要なのかもしれません。
言葉の持つ力を味方にする
言葉には、受け取る側の気持ち次第で、否定にも肯定にも変わる力があります。「君らしくない」という一言をきっかけに、自己理解を深めたり、新たな自分を発見したりするチャンスにするのも一つの方法です。
次に「君らしくない」と言われたとき、あなたはどう返しますか?もしかしたら、それがあなたの「新しい自分」と出会う瞬間になるかもしれません。
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