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「小さなズレ」の積み重ねが秘訣?
誰もが理想とする「相性の良いパートナー」。その関係が「ズレ」から生まれると聞いたら驚くかもしれません。けれども、人と人が関わる以上、ズレがまったくない関係なんて存在しません。むしろ、そのズレをどう扱うかが、二人の相性を決める重要なポイントになるのではと考えています。
たとえば、誰かと並んで歩くとき。少し歩調がズレることがありませんか?それでも、一緒に歩き続けているうちに自然とリズムが合ってくる。関係も同じです。ズレを怖がるのではなく、そのズレを互いに調整していけるかどうかが大事。相手と完全に一致するのではなく、少し違うからこそ生まれるハーモニーがあるのです。
ズレが生む「新しい気づき」
ズレは、関係を豊かにするチャンスです。
ある夫婦の話です。奥さんが忙しい仕事の合間に「今日は家事を手伝ってほしい」と夫に頼んだとき、夫は「じゃあ、洗濯をやっておくよ」と答えました。でも実際、奥さんが望んでいたのは「一緒に料理をする時間」でした。このズレが生んだのは一時的な不満。しかし、話し合う中で「ただ家事をすることより、一緒に過ごす時間を大切にしたい」という本音が明らかになったのです。それ以降、夫婦は「手伝う」という考えを「一緒にやる」に変え、関係はさらに深まったといいます。
もしこのズレがなければ、お互いの本当の願いに気づくことはなかったかもしれません。
「ズレ」を楽しむパートナーシップ
気遣いがいらない関係よりも、気遣いをしても疲れない関係がいい。それは、ズレを調整し合える関係のことではないでしょうか?
たとえば、意見が食い違ったとき。「どうしてわかってくれないの?」と感情的になるのではなく、「そういう考え方もあるのか」と一歩引いて見つめ直してみる。これは、自分の価値観だけでなく、相手の価値観を楽しむ余裕を持つということです。
こどもが描いた絵が少し歪んでいたとしても、それが個性として愛おしく感じられるように、大人の関係も完璧ではないからこそ味わい深いものになりませんか。
「調和」よりも「対話」
完璧な調和は必ずしも目指すべきものではありません。ズレやギャップがあるからこそ、対話が生まれる。対話があるからこそ、二人は成長し合えるという考え方、どう思いますか?
次に誰かとズレを感じたとき、「イライラ」する代わりに「このズレ、どう活かせるかな?」と考えてみてください。その視点を持つだけで、関係がぐっと柔らかくなるかもしれません。
人生は一人で歩むには少し長すぎる道。でも、ズレを楽しめる相手と一緒なら、どんな道も豊かに感じられるはずです。
みなさんは、どう思いますか?
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