15歳の君へ、そして大人たちへ
15歳。人生の中でも特別な時間ですよね。私が15歳だった頃、ともだちと笑い合ったり、バスケットボールに打ち込んだり、生徒会長としてみんなの前に立ったりしていた。勉強に励む日々の中で、「未来はどんなふうになるんだろう」と、期待や不安が入り混じった気持ちでいたことを覚えています。
今、目の前にある高校受験という扉を開けようとしている15歳の若者たち。塾通いや勉強に一生懸命な日々の中で、きっと大きな夢を抱き、希望を持っているはず。でも、そんな君たちが理不尽な暴力によってその未来を奪われる事件が北九州市で起きた。それを思うと胸が締め付けられる。
このような事件を防ぐこと。それは、君たち自身ではなく、私たち大人が果たすべき責任だと思う。15歳の君たちは、夢や目標に向かって安心して歩める環境の中でこそ、本当の力を発揮できる。地域や社会全体で君たちを見守り、守る仕組みを作ることが、今を生きる大人たちに課せられた使命だと思う。
昭和の時代には「隣組」という仕組みがあった。地域全体でこどもたちを見守り、助け合う文化があった。現代の社会では、プライバシーや個人主義が重視され、昔そのままの形では難しいかもしれない。それでも、形を変えてでも、隣人を気にかけ、地域で支え合う意識を取り戻す必要がある。見守る目が増えれば、守れる命も増えるはずだ。
だから、大人たちへ。15歳の若者たちが安心して夢を追いかけられる社会を作るのは、私たちの責任だ。自分の周りのこどもたちに、少しだけ目を向けることから始めてみませんか? 何気ない気づきや小さな行動が、未来を守る力になると思います。そして、その未来の中で、若者たちは必ず素晴らしい景色を作り出してくれるだろう。
15歳の君たちへ。どうか自分の力を信じて、受験もその先も全力で挑んでほしい。君たちが安心して夢を見られる世界を、私たち大人は一緒に作っていく。君の未来には、たくさんの可能性が待っているよ。
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