こうして医者は嘘をつく~読書記録456~
こうして医者は嘘をつく ロバート・メンデルソン (著), 弓場 隆 (翻訳)
【長らく絶版となっていた、現代医療批判の金字塔、復刻! 】
「現代医学の9割はムダ! 」
40年前に米国で出版され、30万部を超えるベストセラーとなった、「民衆のための医師」による名著。
「まったく古びておらず、今なお価値を持つ」と藤田紘一郎氏(東京医科歯科大学名誉教授)も絶賛!
現代医学への疑義は本書から始まっている。
【現代医学は医術でも科学でもなく、宗教である】
現代医学教の本質に迫るためには、医者に基本的な質問をすればいい。
「なぜこの薬を飲まなければならないのですか?」
「なぜこの手術を受けなければならないのですか?」
「なぜこの治療が必要なのですか?」
こうした質問を医者に繰り返していると、遅かれ早かれ信仰に亀裂が入る。
医者の言いなりになってはいけない。現代医学から自由になることは可能である。
現代医学の治療はめったに効果がない。それどころか、治療のほうが病気よりもはるかに危険である場合が多い。
しかも、病気ではない状況でも医者は危険な治療を頻繁に行なうから、人々の健康はますます脅かされる。
現代医学を構成する医者、病院、薬品、医療機器の9割がこの世から消えてなくなれば、人々の体調はたちどころによくなるはずだ。これは私の確信である。
ロバート・S・メンデルソン(1926年7月13日 - 1988年4月5日)は、アメリカの小児科医、反ワクチン論者、医療パターナリズム批判者。不必要な子宮摘出、 乳房切除、危険な投薬を非難し、1976年の豚インフルエンザの流行や妊娠中にジエチルスチルベストロールを 服用した女性の娘に生じた被害など、公衆衛生の失敗を読者に思い起こさせた。彼は医師を、不誠実さを中心倫理とする原始宗教の強力な司祭として描いた。彼の穏やかな物腰は大衆に受け入れられたが、彼のメッセージは医療関係者を激怒させた。
メンデルソンはイリノイ州シカゴで生まれた。1951年にシカゴ大学で医学博士号を取得し、アメリカ小児科学会認定医となった。メンデルソンは1956年から1967年まで小児科医としてフルタイムで開業し、1988年に亡くなるまであらゆる年齢層の患者を診察し続けた。
メンデルソン氏は12年間、ノースウェスタン大学医学部で講師を務め、さらに12年間、 イリノイ大学医学部で小児科、地域保健および予防医学の准教授を務めた。
メンデルソンはプロジェクト・ヘッド・スタートの医療相談サービスの全国ディレクターを務めたが、その後、一般公立学校の「無気力な雰囲気」を批判したため辞任を余儀なくされた。イリノイ州医師免許委員会の委員長を務めた。 1981年から1982年まで 代替医療の全国健康連盟(NHF)の会長を務めた。
メンデルソンは、アメリカ人女性の健康にとって最大の危険は往々にして彼女たちの主治医であり、性差別的な医師が女性患者に屈辱的で不必要で危険な医療処置を施していると主張した。メンデルソンによると、子宮摘出や乳房全摘出などのがん治療は、最も無差別に推奨される外科手術の一つである。
薬の副作用や治療のリスクが医師以外にはほとんど知られていなかった時代に、メンデルソンは患者にもそのような情報を得る権利があると主張しました。広く注目を集めた彼の最初の著書『医療異端者の告白』 (コンテンポラリー・ブックス、1979年)では、薬と治療に関する権威あるガイドである『医師用卓上参考書』を一般の人々に提供するための努力について説明している。
メンデルソンは『告白』の中で、現代医学の方法は、その診断や治療の対象となる病気よりも危険であることが多いと主張した。
メンデルソンは、子供への予防接種は危険で無価値であると主張し、反対した。彼は反ワクチン活動家であったが、その意見は医学界から広く拒否された。
著者は1988年に亡くなられた方であり、40年以上も前に書かれた本であるので、当時は医学会においては、敵とみなされたのではないだろうかと思う。
だが、読むと納得する事が多い。
自覚症状もないのに、会社で半ば強制になっている健康診断。私も大昔、肥ってきたとかなんとかで、その後に内科に行くように予約を取らされた覚えがある。
内臓に問題はなかったのだが。
出産にしても、助産婦さんて今はあまりいないなとも思う。
著者がたびたび言う「現代医学を宗教」と例える。それがアメリカ的かなとも思えた。そう、もはや現代医学は宗教なのだ。
解説は私の大好きな藤田紘一郎先生であった。
こんな本も出されている。