赤が似あう石仏の寺 秩父札所4番 曹洞宗高谷山金昌寺 私の百寺巡礼294
秩父札所4番は、県指定民俗資料石仏群のある寺として知られ、本堂は、三間四面、様式は唐風の江戸中期の建築である。本尊は、十一面観世音立像で、像高107センチメートル、室町時代、行基菩薩の作といわれている。大きな草鞋(わらじ)がかかった、朱塗りの山門をくぐると、境内の斜面は1300体余りの石仏で埋め尽くされている。
迎えるは大きな草鞋だ。先日、福島市内で大きな草鞋の健脚祈願の神社に参拝したばかりでもあり、何か運命的なものを感じてしまう。こういう私を他人は「単純バカ」と呼ぶ。
山門前にあるは、伏見稲荷神社。神仏習合だ。
とにかく、山全体に広がる石仏の群れ。圧倒的であった。
説明は、札所のページや賢い方にお任せするとして。
単純に、ただただ、色んな角度から眺め大きく呼吸するだけであった。
敷地内にあるこちらは、荒船清十郎氏のお墓である。
佐藤栄作内閣の時代、運輸大臣であられた元衆議院議員である。
ここ山田村(明治生まれだ)出身で、現在の高篠中学卒業である。
高校は秩父工業高校と地元民だ。
旧くはなっているが赤いお堂。南無観世音菩薩の赤い旗。山門の稲荷神社の鳥居の赤。紅葉の赤。
ここのお寺は、赤が似あう。
照紅葉 山に石仏 稲荷あり
曹洞宗高谷山金昌寺 秩父札所4番
埼玉県秩父市山田1803
西武バス・定峰線(西武秩父駅から皆野駅間)にて、金昌寺バス停下車 徒歩3分