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富士百景

冬になると富士山が観たくなる。
独身時代に住んでいたマンションが横浜市内ではあるが、坂の頂上にあり、周りを遮るものもなく、リビングから綺麗に富士山が観える。窓ガラスを息で白くしながらも遠くに観る富士山は素晴らしかった。
その経験から、富士の高嶺に雪は降りつつ~じゃないが、富士は冬だ!と確信したのである。
といか、登山家ではないので、富士山に登ることはない。

今回、「富士山が観たい」と思い立ち、早朝、各駅停車に乗り、富士急沿線を歩いた。あずさも、八王子駅から富士急に直通の特急料金も節約だ。

横浜駅から八王子駅まで横浜線で。八王子駅から高尾駅止まりに。そこから大月駅に。大月駅から富士急行に乗換る。

大月というと、大好きな落語家を思い浮かべる。

笑点でお馴染みの三遊亭小遊三師匠だ。地元愛は、林家たい平師匠と同じくらいかな。

大月からも富士山が観えるだろうと思っていたら、山に囲まれ、富士山は全く観えないのだ。富士急行に乗っていても近くの山が多すぎる。
山なし県なのにーーー。


目的の下吉田駅に到着。
やっと富士山が観えた。雲一つない冬の空は心も晴れる。


下吉田駅から少しだけ山を登った新倉山公園。展望台からの富士山も見事だが、鳥居を見下ろすように撮影した自分の腕に惚れ惚れしてしまううう。


こちらは、荒倉山公園から徒歩ですぐの浄土真宗本願寺派大正寺だ。
駐車場からの富士山もなかなか素晴らしい。


こちらは、臨済宗水上山 月江寺から望む富士山だ。
墓地から観るのもなかなかだろう。


富士山駅近くの法華宗常照寺から望む富士山。


そして、旅の締めくくり(もう少しのつもりが、お腹が空きすぎたのと疲れたのとで、最近の私はあまり歩けない)は富士山駅だ。駅名がそのままとは、これは譲れない!を感じる。

駅ビルの屋上の展望デッキでは、間近に富士の山を観る事が出来る。

反対側からは富士急ハイランドの絶叫の声も聴こえてくる。

幾つかの場所で、同じ日に富士の写真を撮影したが、色々な顔を持っているのだと改めて感じる。

冬の富士 味わう顔の 大きさよ 

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