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廃仏毀釈から逃れた御本尊 長野市 天台宗善光寺蓮華院 私の百寺巡礼159
善光寺門前に続く宿坊の数々。
そのうちの1つである蓮華院。
前を通った時に、あれ?神社かな?けど、善光寺の天台宗宿坊と聞いたんだけど。と戸惑ってしまった。
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九頭龍神社という文字が目立つ。又、本堂内もどこか神社的な感じであった。
応対してくださった女性に尋ねると、元は戸隠神社で戸隠山顕光寺といっていたのだが、明治維新後の新仏分離令により、こちらに移ることになった。
こちらの御本尊は元々、戸隠にあったものを移したのだという。
そういえば、落語の心眼にある日本橋の天台宗の寺院も明治の廃仏毀釈を逃れ、薬師如来像を移したのだ。
智泉院は日枝神社境内にあった薬師堂の別当名。本尊の薬師如来像は川崎市の等覚院に安置されている。右下の天水鉢は天保12年(1841)に本尊が開帳されたのを記念して奉納されたもの。縁日には植木市も開かれ、庶民の厚い信仰を集めていたという。
蓮華院の御本尊については、頂いた案内書を挙げたい。
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蓮華院の御本尊は、日本屈指の霊域である戸隠神社九頭龍社のかつての御本尊(本地仏)でありました。明治時代、縁あって蓮華院へ安置され、以来当院にて祈りを捧げてまいりました。日本古来の神「宇賀神」を頭上に頂き、八本の腕(八腎)を以って皆様の願いを聞き届けてくださります。
本堂が新しく綺麗になったばかりだという。入口にはお布施をしてくださった個人、法人の名前が並んでいた。
その中に日光の輪王寺さんがあったので、
「やはり天台宗同士の繋がりですか?」
とお聴きすると、なんと!!
こちらの住職。日光・輪王寺で住職をされていた方の息子さんなのだそうだ。縁あって、長野市の善光寺におられるらしい。
おおお!これはネットにはない情報や!と自己満足の私であった。
参道では多くの僧侶の方とすれ違った。この人たちのお顔は清々しい。
今度は宿坊に泊まりたいと思うのであった。
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天台宗善光寺蓮華院
長野県長野市元善町476