老いる意味~読書記録47~
2021年発刊、森村誠一先生のエッセイ.。
先生は2021年1月2日、88歳になられた時に「人生とは天気のようなものである」と語っておられる。
どんな被害があっても台風は通り過ぎる。
現代は人生80年、100年。定年退職は終着駅ではなく、「第二の始発駅」
どのように生きるか?
2015年に先生は「老人性うつ病」と診断を受ける。そこから脱するのが大変だったようだ。
人生は3つの期に分けられる。
第一期:仕込みの時代
第二期:現役時代
第三期:老後
現代は第三期が長くなった。
嫌な老人にならない為には?
私として、教えられた事として。。。
子育てなどの終わった老後まで倹約することはないという考え。
子供を育てながら住宅ローンがあったりすると、倹約生活を続け。貯蓄に励むが、老後にまで倹約するよりも、もっと残りの人生を楽しんだ方が良いのだなという事。食べるものまで節約して、というのも、子供が小さいうちならともかく、もう好きなものを食べようと。
そして、若い時のように計画を立てるのではなく、ゆとりを持ったスケジュールを。いつ体調を崩すかわからない。
生活のリズムを作る。食事も回数、時間など自分に合ったものを。
不味い物を無理に食べない。
これからの余生。楽しみながら生きて行きたいと思った。
全て、この言葉に集約されるかもしれない。
「わたしたちは、何ひとつ持たないでこの世にきた。また、何ひとつ持たないでこの世を去って行く。」第一テモテ6:7
森村誠一先生は大の猫好きである。
公式ページには猫の写真が沢山ある。
猫といういきものは、人間に対して何かをしてくれるわけではない。 ただ、陽だまりの中で丸くなったりしていれば充分である。 撫でたいという気持ちを抑えきれなくなるほど、その姿はいとしい。
睡眠の邪魔者はいつも可愛い。 猫たちは、いつも不意打ちをしかけてくる。そして人間の自由を制限してくるが、すべて許容してしまう。猫好きの人間にとって、猫は人生の伴侶のようなものであり、何をされても大抵は許してしまう。
これは、猫好きには頷ける話であろう。