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女生徒~読書記録452~
女生徒 太宰治
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1938年(昭和13年)9月に女性読者有明淑(当時19歳)から太宰のもとに送付された日記を題材に、14歳の女生徒が朝起床してから夜就寝するまでの一日を主人公の独白体で綴っている。思春期の少女が持つ自意識の揺らぎと、その時期に陥りやすい、厭世的な心理を繊細な筆致で描き出し、当時の文芸時評で川端康成たちから認められ、太宰の代表作の一つとなった。川端は「この女生徒は可憐で、甚だ魅力がある。少しは高貴でもあるだらう。(略)作者は「女生徒」にいわゆる「意識の流れ」風の手法を、程よい程度に用いている。それは心理的といふよりは叙情的に音楽じみた効果をおさめてゐる。」としている。
この作品は、殆どが太宰治ファンの読者の手紙そのままなのらしい。
それを太宰治風にアレンジしたのだとか。
だが、それでも綺麗な文章は太宰治らしい。
戦前の少女は今よりもずっと賢かったのではないだろうか?電車の中で本を読む。その時間、今の若い女子はスマホでゲームやら動画やら。
時代を感じる作品であった。