お化けの世界~読書記録116~
私が坪田譲二先生を知ったのは小学校に上がる前だった。
大好きなエッセイスト岸本葉子さんの著書に坪田譲二先生の作品が書かれてあったので、昨日久しぶりに読んでみた。
(図書館から借りました。)
そうそう。旺文社だった。今は大好きな有隣堂に行っても、旺文社の本を見かけることはない。多分、受験やらとは縁が切れたからかもしれないが。
懐かしい、と思った。
私が小さい頃、父の年の離れた弟、妹も一緒に暮らしていて、その方たちは働いていたわけで(平成と違い、昭和の時代は親元から勤めに出ても、給与の殆どを親に渡してました)、それなりに給与から好きな本を買うお金などはあったのだ。
多分、坪田譲二先生も叔母や叔父が買っていた本だったのだと思う。
善太と三平シリーズは懐かしい作品だ。
あ、叔父の持っていた本は源氏鶏太という方の作品が多かったのだが、さすがに小学生には読めない。。。
今回、改めて読み返し。この作品は坪田譲二先生の実体験が元になっていることを解説で知ったのだ。
実際に、岡山県(現在の岡山市)でランプ工場を家族で経営されておられ、騙され、乗っ取られなどもあったようだ。
岡山駅のすぐ近くにある小学校を卒業している。
JR岡山駅前には像もあるようだ。岡山駅は瀬戸内海の島に行く時に利用する駅でもあるので、是非とも時間を作りたい。
「お化けの世界」「風の中の子供」に出て来る父親は、会社での騒動で専務取締役を解任される。実際、坪田譲二先生も専務取締役を解任されていた。
私は、この本の解説、ネット検索などで知ったのだが、坪田譲二もクリスチャンであったのだ。
アメリカに留学した兄が向こうでクリスチャンになり、その関係で早稲田大学に入学した時に、キリスト教青年会の寮で暮らすこととなった。
その時に、毎日お祈りをしたらしい。
22歳で洗礼を受けた。
作品からも見いだせるが、坪田譲二先生は、この世界に溢れる物を挙用するような方だった。
ユニテリアン主義の教会だったらしい。
正当なキリスト教で主張する三位一体をユニテリアン主義(ユニタリアン主義 、ユニタリアニズム、英語:Unitarianism)とは、キリスト教正統派教義の中心である三位一体(父と子と聖霊)の教理を否定し、神の唯一性を強調する主義の総称をいう。ユニテリアンはイエス・キリストを宗教指導者としては認めつつも、その神としての超越性は否定する。キリスト教正統派の中心教義を否定しているため、正統派キリスト教とは区別される。
善太と三平シリーズも又、私の幼い頃の友だったのだな、と懐かしく思うのだった。
いつまでも良い本は後世に残したい。
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