笑顔の介護力~読書記録147~
2009年に出版。
副題は「妻たちが語る我が夫を見守る介護の日々」で、大島渚監督夫人の小山明子さんと野坂昭如夫人の野坂陽子さん(元宝塚歌劇団)の対談集である。
お2人とも実に美しい。やはり、昭和の女優さんは綺麗だ。
大島渚監督、野坂昭如氏というと、「朝まで生テレビ」での激論が懐かしい。テレビが面白かった時代であったと思う。
大島渚監督は1996年に脳出血、野坂昭如氏は2003年に脳梗塞、と患い、そこからくる右半身麻痺などの後遺症があったという。
自宅での介護についての、お2人の苦労と介護サービスを上手く利用するなど、正直に語られた本であった。
小山明子さんが介護中に鬱になられたそうだが、介護する側の心身の苦労は大変であると思うのだ。
私の友人数人は、親の在宅介護が元で健康を害し、親よりも先に亡くなったり、親と共に老人ホームに入所したりと介護の大変さを思う。
日本人は大変な長寿国となった。健康で何でも自分で出来る上での100歳を超えた寿命だろうか?
そうではないなら、介護サービスなど考えたいと思うのだ。
大島渚監督のお墓は現在、鎌倉市の建長寺にある。近いうちにお参りしたいと思う。