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さよなら、愛しい人 レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳~読書記録380~

村上春樹訳のレイモンド・チャンドラー第二弾
1956年に清水俊二が「さらば愛しき女よ」として翻訳、2009年、村上春樹が新たに改訳した。

刑務所から出所したばかりの大男へら鹿マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探して黒人街にやってきた。しかし女は見つからず激情に駆られたマロイは酒場で殺人を犯してしまう。現場に偶然居合わせた私立探偵フィリップ・マーロウは、行方をくらました大男を追って、ロサンジェルスの街を彷徨うが…。マロイの一途な愛は成就するのか?村上春樹の新訳で贈る、チャンドラーの傑作長篇。


日本ならこんな話はあり得ないだろうな、と時々思いながらも、やはり主人公マーロウ探偵に引き込まれて、その世界に入ってしまう。そんな魅力がある。

チャンドラーがそういう鮮やかなイメージを、それぞれの作品ごとに読者の脳裏に、あるいは手のひらに確実に残していけるというのは、やはりこの人の作家としての懐の深さと、圧倒的なまでの文章力のおかげだろう。この「さよなら、愛しい人」を翻訳していて。改めてその事を実感した。(訳者あとがきより)

色んなタイプの探偵がいる。シャーロック・ホームズ、ジョン・ディクスン・カーのフェル博士、名探偵ポワロ。日本では明智小五郎、金田一耕助などか。
マーロウ探偵は、とにかくタフだ。セリフもカッコよすぎる。
暫くはハマりそうだ。



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