山深き地の古刹 秩父札所30番 臨済宗建長寺派瑞龍山法雲寺 私の百寺巡礼252
瑞龍山「法雲寺」は、臨済宗建長寺派の寺院で、開創は13世紀中頃の鎌倉時代である。本尊は「如意輪観世音菩薩」で木の坐像、像高約40センチメートル、唐の第9代帝王「玄宗(げんそう)」の作と言われている。皇帝が戦場にあって楊貴妃の冥福を祈り、観音の御心にすがる真情がうかがえて、美しく尊厳に満ちたものである。観音堂は六間四面、唐様の方形造り、過去帳に元和(げんな)元年(1615年)の建立とされている。この法雲寺には古い納札が保存され札所番付と共に、秩父札所の起こりや移り変わりを知る、重要な資料と云われている。ほかに寺宝として、天文年間の古納札6枚や「天狗の爪」「龍の骨」「楊貴妃の鏡」などがある。
秩父鉄道・白久駅から徒歩15分。
聞いてないよー!という坂道と、「熊が出ます」の看板。
やっと、辿り着いた時には本当にほっとした。
山の中の、これぞ禅寺!と言った寺院であった。
旧きを感じる本堂、像の数々。それを凌駕するような樹木の瑞々しさ。
美味しい空気を吸うと元気も出てくるのだった。
紫陽花で有名と聴き、訪れたのだが、残念!まだまだ色づいていない。これから青くなるのだろう。
やはり、私は青い紫陽花が好きだ、と再確認の日であった。
深き山 淡き紫陽花 寺に映え
臨済宗建長寺派瑞龍山法雲寺 秩父札所30番
埼玉県秩父市荒川白久432
秩父鉄道・白久駅より徒歩15分