人生は苦である、でも死んではいけない~読書記録43~
2020年に発刊された岸見一郎先生の著書。
岸見先生は日本におけるアドラー心理学の第一人者である。
カウンセリングに来る人の多くは自分が嫌いだという。それは親や周りからの「成功」を願う思いもある。
人生とはそもそもが苦なのだ。
いかに幸いなことでしょう
あなたによって勇気を出し、心に広い道を見ている人は
嘆きの谷を通る時にも、そこを泉とするでしょう。
聖書・詩篇84編
新共同訳では、「嘆きの谷」だが、新改訳では「涙の谷」口語訳では「死の陰の谷」と訳されている。
人生の目的地、成功を目指すのではなく、「今」を受け入れ、生きること。
答えは実にシンプルだ。そう感じたのであった。