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鬼平犯科帳ロケ地 墨田区 真言宗豊山派万徳山聖宝院弥勒寺 私の百寺巡礼263

鬼平犯科帳ファンにはたまらないなあ。隅田川沿い。
ここ、弥勒寺はロケ地でもある。


墨田区にあるここ「弥勒寺」は、映画『鬼平犯科帳』(1995)でしばしば登場するスポット。真言宗の関東触頭江戸四箇寺のひとつです。原作小説では特に重要な舞台のひとつとなっています。山門の向かいには、お熊婆さんの茶店「笹や」があります。


筆塚

弥勒寺(みろくじ)は、東京都墨田区立川にある真言宗豊山派の寺院。本尊は薬師如来で、「川上薬師」とも呼ばれる。江戸時代には新義真言宗の触頭寺院であり寺領100石の朱印状を与えられ、関東四か寺の一寺として格の高い寺院であった。そして、江戸十二薬師のひとつとしても知られていた。
この寺は、1610年(慶長15年)宥鑁(ゆうばん)が徳川家康から江戸の小石川鷹匠町(現在の文京区小石川三丁目)に寺地を下賜されて建立した寺である。それから日本橋馬喰町を経て、1689年(元禄2年)2月に当地へ移転した。
当初弥勒菩薩を本尊としたことから寺号を弥勒寺と号したが、8代の清長のときに徳川光圀から薬師如来像を寄進されたことからこれを本尊とした。江戸時代には新義真言宗の触頭寺院であり寺領100石の朱印状を与えられ、関東四か寺の一寺として格の高い寺院であった。
本尊の薬師如来は行基の作という言い伝えがあり、「川上薬師」という別名がある。『文政寺社書上』という史料によれば、もともと常陸国(水戸藩領)の寺院にあったという。この寺院は水戸光圀によって寺領が没収され、その際にこの像を那珂川に流した。しかしこの像は川上に流れたため、光圀はこの像を信仰するようになった。そして川上薬師として祀られた。弥勒寺は江戸十二薬師のひとつとしても知られ、本所界隈では元徳稲荷・徳山稲荷(とくのやまいなり)と並んで縁日には賑わいを見せた。

境内には、徳川綱吉公の鍼灸師をしていた杉山和一の墓があった。
そういえば、近くにあった江島杉山神社は、杉山和一との深い関りがあるのだそうだ。

筆塚もあった。昔の人たちは、人間、動物だけでなく、筆や蓑まで墓を作ったのだなと思うのであった。

小さいお寺だが、池波正太郎先生ファンにはたまらない。そんな場所であった。

真言宗豊山派万徳山聖宝院弥勒寺
東京都墨田区立川1丁目4−13
地下鉄・森下駅より徒歩3分

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