見出し画像

太田道灌を助けた黒猫のお寺 新宿区 真言宗豊山派西光山自性院無量寺 私の百寺巡礼204

江戸城を築城した人は?
太田道灌!私はそう答える。

関東には至る所、太田道灌の伝説があるのだが、殊に新宿には多いようだ。


自性院は、弘法大師空海が日光山に参詣の途中で観音を供養したのが自性院の草創といわれています。地蔵堂には秘仏の猫地蔵が祀られており、2月3日の節分会に開帳されます。
真言宗豊山派の寺院で西光山自性院無量寺といい、秘仏「猫地蔵」を安置し、ねこ寺として有名。 寺伝によると弘法大師空海が日光山に参詣の途中で観音を供養したのが自性院の草創といい、また葛大納言経信が東下りして当地に身をかくし、朝夕当院の観音・阿弥陀を信仰したとも伝えられている。 猫地蔵の縁起は、文明9年(1477)に豊島左衛門尉と太田道灌が江古田ヶ原で合戦した折に、道に迷った道灌の前に一匹の黒猫が現れ、自性院に導き危難を救ったため、猫の死後に地蔵像を造り奉納したのが起こりという話が伝えられている。また、江戸時代の明和4年(1767)に貞女として名高かった金坂八郎治の妻(覧操院孝室守心大姉)のために、牛込神楽坂の鮱屋弥平が猫面の地蔵像を石に刻んで奉納しており、猫面地蔵と呼ばれている。二体とも秘仏となっており、毎年二月の節分の日だけ開帳されている。 毎年二月三日の午後に行われる節分会は、七福神の扮装姿の信徒らの長い行列が町内を練り歩く珍しいもので、秘仏開帳とあわせ、参詣客で賑わう。(新宿区の文化財より)


入口に大きな招き猫。これは目立つ。


猫塚

実は、ここまでの写真は、元日に撮影したものだ。
猫に関係する寺院神社の本に紹介されており、新井薬師から歩いてすぐだし、と参拝したのだ。
可愛い黒猫の御守も欲しかったのだ。

だが、しかあし!
対応した御高齢僧侶は
「節分の日しか御守りは販売しない」とな。
「なんでやねん!そこに沢山あるやないか」
と、ダイアン津田のように切れ、ちっ!とナダルのように帰る私。

まあ。しゃあない。2月3日に来ますわ。と再訪した節分の日当日。


おおおおお!この日しか御開帳しない猫地蔵堂の中を観られたじゃないかあ。
来て良かった。


さてさて、このお寺の節分祭。今までで一番楽しかったかもしれない。
コロナ過にあって節分祭の実施は実に4年ぶりなのだそうだ。
感慨ひとしおの寺の檀家さんたちの嬉しさが伝わってきた。
まずは、七福神、太田道灌を助けた黒猫、太田道灌と檀家さん有志が扮し、お寺から外に出て地域を廻る。戻ってきたところで、本堂での豆まきとなる。


黒猫に太田道灌。後ろで祈祷をするのは真言宗豊山派他の寺院から手伝いに来られた僧侶らしい。

節分の豆まきは、今までにいくつかの神社やお寺に行ったが、こちらのお寺が一番良かった。
有名人が来て、人混みだらけは苦手なのだ。
かといって、内輪で神社寺院付属幼稚園の先生と子供たちだけというのも、いていいのかな?と気にしてしまう。
こちらは、人数的にも丁度良かった。又、行事としても趣向が凝らしてあり楽しめた。

護摩に願いを書き焚くのだが、やはり私の願いとしては、
「もう、あんなアホらしい煽りのコロナ過騒動みたいなのがありませんように。除夜の鐘やら節分祭やら潰されませんように。飲食店、宿泊施設が潰されませんように」
ということだ。


元日には観る事のなかった紅色の梅の花の素晴らしさよ。
来られて良かった。

はいいいい。御守りは、友人にあげる分も合わせて8個購入。
サントリーの株の利益から。
福徳を招くお寺に感謝。


又、御朱印を頂いた。

太田道灌は自分を導いて助けてくれた猫を飼ったそうだ。名前はないと。
猫好きには是非とも行って欲しいお寺である。

マスクなく 豆撒く寺の 笑顔かな

真言宗豊山派西光山自性院無量寺
新宿区西落合1-11-23
都営大江戸線落合南長崎駅より徒歩3分

いいなと思ったら応援しよう!