
大磯を愛した人々が眠るお寺 大磯町 日蓮宗乗勝山妙大寺 私の百寺巡礼312
大磯町の妙大寺は、法性院日悟によって寛正2年(1461年)に開山された。 大磯海水浴場を開設した松本順、大正生まれの保守で、シェイクスピアを日本に伝えた福田恆存先生のお墓がある。又、2万人のユダヤ人を救い、イスラエルエルサレムの丘にある『ゴールデンブックの碑』の4番目に名前が刻まれている樋口季一郎も眠っている。





福田恆存先生のお墓。

このお寺を知ったのは偶然であった。東海道の宿場町を歩いて廻る!などと思い始めた時に、宿場町と宿場町の間の距離が短く、平坦な場所をまずは。と、平塚宿から大磯宿にと狙いを定めたのだ。
そんな中、大磯宿に近いお寺の中に妙大寺があり、福田恆存先生のお墓もあると知った。
少し前から福田恆存先生の著書を読み、共感することが多かった。絶対にこれも縁だろう。
しかし、私の軽い所なのだが、事前にお寺に確認すればよかった。。。と反省しきり。
口コミでは、こちらのお寺の住職は大変素晴らしい方で、御首題も素敵なものだと評判なのだ。
私がお伺いしたのは早朝の9時過ぎ。
本堂での読経の音が響き渡っていた。邪魔をしてはならない時間だった。
けれども、御朱印、御首題を頂くというのは趣味、コレクションではない。
そして、福田恆存先生のお墓に手を合わせながら聴こえてくる御題目がなんとも素晴らしいのだ。庭の梅の花の香り共々、あー、ここに来て良かったと思わせてくれた。
多くの先人たちの愛した大磯。そこに響く読経。良いひと時であった。
梅が香や 題目奏でし 宿場町
日蓮宗乗勝山妙大寺
神奈川県中郡大磯町東小磯19
東海道線・大磯駅より徒歩5分