百歳からあなたへ~読書記録305~
2007年に松原泰道師が100歳になられた時に著された本。
心を耕し、気力を吹き込む珠玉の言葉70。
1 誠実な生き方
2 問題解決のヒント
3 言葉の力
4 めぐりあいのご縁
5 愛と慈悲
6 親子の絆・夫婦の縁
7 一生、精進
8 人生の道
松原泰道[マツバラタイドウ]
1907(明治40)年、東京に生まれる。早稲田大学文学部卒業後、岐阜・瑞龍寺専門道場で修行。51~53(昭和26~28)年、臨済宗妙心寺派教学部長。77(昭和52)年まで龍源寺住職。各種文化センターの講師を長年にわたって務めたほか、講演、著作などで幅広く活躍。89(平成元)年、仏教伝道文化賞、99(平成11)年、禅文化賞を受賞。
1972年出版の「般若心経入門」(祥伝社刊)は記録的ベストセラーとなり、第一次仏教書ブームのきっかけを作った。1989年仏教伝道文化賞受賞。1999年禅文化賞受賞。著書は百冊を超える。
宗派を超えた仏教者の集い「南無の会」前会長。南無の会は1984年に正力松太郎賞を受賞した。
2009年、肺炎のため101歳で死去。
読む時間はさほどかからない。子供にもわかるような平易な言葉で書かれている。それなのに、サラリと仏教語の解説が出て来る。威張って知識をひけらかす坊さんは沢山観てきたが、そんな所が全くないのだ。
だからこそ、この方の本、生き方は人から求められるのだと思った。
「挨拶」と言う言葉は仏教語、禅語です。「挨」という字には「近づく」という意味があり、そして「拶」には「引き出す」という意味があります。ですから、出来るだけ相手に近づいて、「おはようございます」と言う。
黙っている人にも自分の方から声をかけていけば、引き出されるもの、学べるものがあります。
雨の日、風の日があって生涯は豊かになります。
どんな小さな仕事でも、真心をこめれば、神さまの仕事になります。
「はい!」と返事をして。本当の自分を呼び戻しましょう。
「ありがとう」は、周りを照らす言葉の明かりです。
(本書より)
私も、松原泰道師が言われているように、「足るを知る」者になりたい。
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