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フランス白粉の秘密~読書記録451~

フランス白粉の秘密  エラリー・クイーン (著), 越前 敏弥 (翻訳), 下村 純子 (翻訳)

ミステリ史上最高の名探偵、エラリー・クイーンの活躍劇第2弾!

〈フレンチ百貨店〉のショーウィンドーの展示ベッドから女の死体が転がり出た。そこには膨大な手掛りが残されていたが、決定的な証拠はなく……難攻不落な都会の謎に名探偵エラリー・クイーンが華麗に挑む!

エラリー・クィーン国名シリーズの第2弾。デビュー2作目です。

初めに登場人物の紹介がされており、終盤になると「読者への挑戦状」が来る。
エラリー・クィーンという作家は、読者との推理合戦を楽しんだのではないか?又、読者を意識して書いているのだなと思うのだ。

ここで思い浮かべたのが、漫画ではあるが、金田一少年の事件簿だ。

登場人物紹介、「謎は全て解けた」の決め台詞。
金田一耕助というよりも、エラリー・クィーンっぽく想えてしまうのだ。

今回も、連続殺人ではなく被害者は1人だ。それでもって、謎を解いていく。実に緻密だ。
私なんぞはバカなので、最後に、「ああ、あれがそうだったのか」と理解するのだが、あの偶然は実は犯人だからこそわかった情報で。となる。
多分、勘の良い方なら「謎はすぐに解ける」作品になっている。

やはり、越前先生の訳がいいのだ。中学生の時に読んだ時よりも頭に入りやすい。


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