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日本国不安の研究~読書記録463~

日本国不安の研究 猪瀬直樹 2020年1月

「医療・介護産業」のタブーに斬りこむ!

人生100年時代、どんどん膨らんでいく社会保障費。とくに「医療・介護分野」への対応が待ったなしの日本の課題だ。
実は、日本の「医療・介護分野」は年間55兆円の経済規模に達し、トヨタなど自動車産業にも匹敵する重要な産業なのだ。ただ、産業として意識されることが少ないため、ムダがはびこり、生産性向上の意識が生まれていない。
そこで、ムダを取り、生産性向上を実現し、経営体質の強化を図れれば、きちんと利益を取れるビジネスとしてのチャンスがどんどん拡大する。日本経済の発展にもっと貢献できる。
本書ではまず、ジャーナリストである著者が「医療・介護分野」のお金に関わる"知られざる真実"を、白日の下にさらす。
「なぜ、医療費は高止まりなのか」「クスリはなぜ多く出てくるのか」「医者や薬剤師はどれくらい儲かっているのか」「介護費用はもっと下がらないのか」などの疑問に答えていく。
一方で、「国内最大級のリハビリ病院」「高収益のグループホーム・老人介護施設」「介護予算を大幅削減させた地方自治体」「暴利を貪らない地域密着の調剤薬局」「障害者と健常者を一体で戦力化したメーカー」などを徹底取材!
成功しているビジネスモデルの、リアルな状況をルポすることで、「医療・介護分野」の関係者へ、ビジネスヒントを提案する。
日本人を不安に駆り立てている「社会保障費のさらなる負担増」とは正反対のシナリオを実現させるための、社会提言書!


大好きな猪瀬直樹先生の著書だ。
問題提起もさることながら、え?そうなの!という豆知識も得られる本であった。
医療費、介護費。この国の問題。一般人は日頃から感じているのに、上の方たちは無視なんだろうな、と思いながらも読んでいた。


調剤薬局に関しても、納得しながら読んだ。
私は、自立支援で市から補助がある。元々は、静岡市にある国立の専門病院に行き、検査を受けて、市内の病院に通院している。薬局も指定されており、調剤薬局では業界1位のアイン薬局だ。
院外処方については思う所は前からあった。医師の指示通りに袋詰めするだけ。資格いる?と。昭和の時代のように、すり鉢で粉にして、袋にして、とか。体重を聴いて、薬の量を合わせる、などないわけで、正確にこなせる人間なら資格なしでも出来るのでは?と思うのだ。

アインファーマシーズは北海道旭川市の血液検査などの委託を受ける臨床検査センターが始まりである。調剤薬局とドラッグストアをスタートさせたのが1993年であった。 門前薬局では業界1位となっている。( 猪瀬直樹先生の本より抜粋。)

以前、足首を骨折し、整形外科に行ったことがある。その時、医師から湿布薬をどうする?と問われた。病院でも出せるし、外の調剤薬局デモ出せると。ロキソニンの医師の処方がないと販売出来ないものであった。
その時、何も考えず、「じゃ、外で」と行ってしまったのだが、外の方が高かったのだ。薬剤師指導管理料だの、調剤薬局だと上乗せされる。
普通の湿布薬にそれは。。。
以降、病院の受付で頂くようになった。


今の形が本当に良いのか?このままでは、医療も福祉も年金も先行きは。。。
なんとかならないものか。

書かれた時期が2019年末なので、コロナ過前なのだ。医療に関しては、コロナ過後に猪瀬直樹先生には又続編で書いて欲しい。


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