王貞治氏とホームラン地蔵 品川区 日蓮宗自覚山松陽院海徳寺 私の百寺巡礼232
花見で有名な目黒川沿いにある日蓮宗寺院。ここは、世界のホームラン王・王貞治氏にちなんだ寺院である。といっても、王貞治氏の菩提寺というわけではない。
海徳寺は、大永2年(1522)鳥海和泉守(法名自覚院岸日性)が出家し自宅を寺としたといい、松陽院日増(天文14年1545年寂)が開山したといいます。鳥海和泉守の子孫は、江戸時代に名主を務めた利田吉左衛門だといいます。
手入れされた寺院の庭は、心を惹く数々の像や碑があった。
その中にあったのが、ホームラン地蔵と呼ばれているお地蔵様であった。
元巨人軍の王貞治選手が新人のころ、ある心臓病の少年に「ホームラン王」になることを誓った。その少年は残念ながら14歳で亡くなってしまったが、王選手は記録達成ごとにその少年の墓に参っている。もちろんホームラン世界記録を樹立した時にもその報告に訪れている。
バットを大切に右手に握りしめ、左の手にボールを持った「ホームラン地蔵」がその少年の墓である。
品川区公式チャンネルより。
王貞治氏の人柄が偲ばれる素晴らしい話だ。
目黒川の桜を観ながら、世界一のホームラン記録を達成した貞治氏と少年を想うのであった。
花爛漫 小さな地蔵 バット持ち
日蓮宗自覚山松陽院海徳寺
品川区南品川1-2-10
京急線新馬場駅より徒歩3分