小さな弘法大師様と松尾芭蕉の句碑 秩父市 真言宗豊山派万福寺 私の百寺巡礼27
今日は、徹底的にバス旅だ!
日尾のバス停を8:41に出立。8:50に次なる目的地のバス停に到着。
何もない田舎なのだが、ダムが出来てから休日のバス便が増えて有難い。
バス停の名前からもわかるかもしれないが、お寺の名前がバス停となっている。
こちらのお寺は今は無人である。
早朝にお参りした更に山奥のお寺の住職がこちらの住職も兼務している。
こちらの小さな弘法大師様が大好きなのだ。
こちらのお寺には。父、祖父母、伯父の墓参りが目的であった。
ソ連で無念の死を遂げ、遺骨も返してもらえない伯父の墓だけが特別に作られている。 他は、先祖代々、同じ墓だ。 わずか、23歳で亡くなった伯父、結婚もすることなく、出征前は秩父の 武甲山で石灰採掘という一種の軍需産業で労働していた。 辛い青春を想う。。。
何しろ、山奥で店なども近くにないため、お花を前日に秩父市街地で用意しないとと、花屋さんを探しまくってしまった。
秩父札所10番の大慈寺さんの副住職にネットで、この辺にあると教えていただき、助かった。有難い。
8/15になると、「靖国神社の英霊に感謝」などというツイートが流れるたびに、本当に当時の若者は喜んで「お国の為に亡くなったのか?」と思えてならないのだ。
こんな疑問を持つこと自体が非国民であるような時代らしいが。
苦しむ私の心を理解してくださったのが、こちらだ。
こちらは、お寺の庭にある芭蕉の句碑。
「ともかくも ならてや雪の 枯尾花」
冒頭の「ともかくもならで」は「何ともならなかった」の意から転じて「死にもしないで」の意。 雪に埋もれた薄の穂を自身の身に置き換えた。 その枯れ尾花は死んではいないのだろう、私と同じようにといった意味である。
真言宗豊山派万福寺
秩父市上吉田2599番地
西武秩父駅より西武バス秩父吉田線にて50分万福寺バス停下車。バス停からはすぐ