見出し画像

空想のフィルター

小さい頃、何に憧れたか覚えていますか?

私は幼稚園の時ディズニーのアリエルにくびったけでした。色とりどりの魚たちが楽しそうに暮らしている海の世界で、自由に水中を泳いで綺麗な足ひれを翻すアリエルのように泳ぎたくて泳ぎたくて・・・ とにかく頭の中は海と人魚のことでいっぱい。でも海無し県に暮らしていたこともあって海に行く機会は皆無。そんな環境でも私は毎日アリエルになった気持ちで、日常の風景に空想のフィルターをかけて毎日海の中で暮らしていました。

改めて上の文読み返すと、結構危ない子供ですね・・・笑        でもそういう経験、ありませんか? 特に子供の想像力って本当に凄いもので、前に駅のベンチに座っていたら隣に座った女の子がひたすら地面を見てしゃべっているんです。

「あら〜お魚さんどこ行くの?うん、そうなんだ!じゃあ黄色いお花持っていって?」

・・・いったい、この子は地面に向かって何を話しているんだろうか、怖い。と、思う人もいたかもしれません。

でも私は、魚が黄色い花持ってどこ行くんだろう? そもそも海に黄色い花ってあるの?ってそんな質問を女の子にしたかったし、この子も私と同じで、何気ない日常に空想のフィルターを張って独自の世界を見ているんだなあって、親近感が湧いたと同時に昔の自分を見ているようで懐かしかったです。時には海中の人魚姫、あるときはお城のお姫様、かと思えば雄大に空を飛ぶ鳥の気分になってみたり。   

でもいつの間にか薄れてしまった空想のフィルター。            完全に無くしたわけではないんです。                 大人になってからも、影響を受けた物語や音楽の世界観に浸って脳内トランス状態になること・・・ ありませんか?笑                           私はあります。何にも考えてないような顔して街を歩いているけど、頭の中ではネオンギラッギラのブロードウェイを踊り歩いてる。笑(やっぱり危ない人だ) 

昔ほどトランス頻度は多くないけど、やっぱり日常から自分を切り離すことは大切で、あの頃の空想力がまだ残っている自分になんだか安心する部分もあるんです。

最近はこのフィルターをもっと大切に、                仕事過多になってしまっている自分を少しでもいたわる糧として使っていきたいです。    

皆さんは最近、いつどんな空想フィルターを使ってトランス状態になりましたか?