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私と英語

先日急に英語コーチングの記事を書きましたが、
プロフィール的に私と英語について書こうと思います。
これまであまり人に話してこなかった内容になるのでは?
と思って書き始めています。

私は父の仕事の関係で、中学校入学のタイミングで
スペインに家族で引っ越しました。
小学校卒業まで四国の徳島にいて、
英語とも外国人とも無縁の環境で育ってきた私は、
最初は親についていくのが嫌で、
祖父母と一緒に日本に残りたいと言っていました。
両親にはあっさり却下され、
一緒に来るしか選択肢はない
と言われ、家族とともにスペインに引っ越しました。

スペインでは、現地校でもインターナショナルスクールでもなく、
日本人学校に通っていましたが、
しぶしぶついて行ったスペインでの生活は
とても楽しく、中学校を卒業する頃には
日本に帰りたくないと思い始めていました。

親の任期は、当時私の中学卒業まで、と決まっており
(いろいろあってもう一年延びましたが)、
本来は、また家族について一緒に帰るところ、
私は帰りたくない!とまた駄々をこねて、
デンマークにある日本の大学が運営する
日本人向けの高校に進学させてもらいました。

当時のスペイン(今から20年以上前)は、
英語を話す方がほとんどおらず、
話してくれてもスペイン語なまりの英語で、
英語での会話は大変だったので、
学校以外の買い物などの日常生活は
カタコトのスペイン語でどうにかやっていました。
ただ、入学して間も無く、
日本人学校での自分の英語のできなさに衝撃を覚えた
私(と母)は、英語ネイティブの家庭教師をつけて、
学校での勉強+家での勉強で英語を頑張って、
最初は大嫌いだった英語も、
中学卒業の頃には英語は好きだし得意!
と言えるくらいまでには成長しました。

高校生活も、日本人の寮生活だったので
基本的には日本語での生活でしたが、
デンマークはスペインよりも老若男女英語が通じる国だったので、
ひとたび外に出たら難しいデンマーク語より英語を話していました。
また、休みの間は、日本に帰国せずに、
ロンドン、アイルランド、スコットランドなどの語学学校に
通わせてもらったりしていました。

大学に進学する頃には、基本的にどの科目も良い成績だったものの、
特別やりたいこともないし、
英語がもっとできるようになりたいし、
英語を使って働きたいから、
英語をやれるところで、なるべくレベルの高いところ、
かつ、学費がかからないところ、
という理由で、東京外国語大学の英語専攻に進学しました。
(余談ですが、センター試験の数学の点数が著しく低かったのに、
外大に入れたのは奇跡だと思っています。)

ただ、外大に入ったあとは、
文法の基礎をやってこなかったことや
リスニング・スピーキングメインで
リーディングが全然できなかったことで
どんどん自信を喪失して挫折していきます。笑
また、ずっと日本にいた人でも、
めちゃくちゃ英語ができる人はいっぱいいる、
という事実も追い討ちをかけ、
就職難の時期だったこともあり、
英語とは全く関係ない国内旅行会社に就職しました。

ご縁があって新卒で入社した会社では、
10年弱ほど英語をほぼ使わない社会人生活を過ごした後、
やっぱり英語をもっと使う仕事をしてみたいかも、
という気になり、外資系小売会社に転職して、
仕事で英語を使う機会が増えるも、
様々な理由で退職。

フリーランスになった後は、
また英語を使わない日々でしたが、
ふとしたことから友人から英語コーチングの誘いを受けて
英語コーチングについて学び、
英語コーチングを提供し始めました。
今では、英語コーチングの他、英語でヨガのクラスを行ったりしています。


私が中学生の時に英語をがんばったのは、
小学校の時から英語をやっていたクラスメイトたちは
英語の授業中にみんなで談笑している中、
1人だけ全く話題についていけず、
切羽詰まっていたから。
また、家族でスペインから外に旅行に行ったときに、
スペイン語の勉強はしていたけれど英語は諦めていた両親から、
学校でも家でも英語をやってるんだから英語は私の担当、
と、謎のプレッシャーを与えられていたから。
アジア人があまりいない土地の
ホテルの朝食のレストランで、
英語で楽しくお話しをしてくれた老夫婦のことは、
今でも覚えています。
今思うと、中学生の私をある意味信頼して頼ってくれて、
私を連れ出して望む環境で勉強させてくれた両親には
感謝しかありません。


こどものとき海外にいた、というと、
だから英語ができるんだね、
と言われることもたくさんありましたが、
私が住んでいたのは英語圏ではなく、
学校も日本人学校でした。
もちろん、海外に住んでいるというだけで、
英語を使う機会が日本にいるより圧倒的に多かったのは
事実ですし、
日本から語学留学をするよりも行きやすい距離にいたのも事実です。

もちろん、与えられた環境や境遇には感謝しかありませんが、
放っておけば英語が話せるようになっていたわけではなくて、
みんな多かれ少なかれ頑張っていました。
これまでに出会ってきた、
英語圏の現地校や、インターナショナルスクールに
通っていた子たちもみんなそうです。
授業についていけない、
友達ができない、
そんな切羽詰まった状況で、
もちろん成長期の覚えの良さもありますが、
みんな頑張って語学を習得してきています。


外資系企業で働いていたときも、
日本でずっと生活してきた方たちは、
英会話をやったり、英語の勉強を続けていて、
英語の会議に出たり英語でメールのやり取りをしたり
積み重ねて積み重ねて
英語でコミュニケーションを取っている人ばかりでした。

英語のコーチングをしていても、
英語は筋トレと同じで、
ずっと諦めずに続けている方の力になっていると感じます。
お子さんの方が英語ができて悔しい、
職場で発言できなくて悔しい、
など、挫折にも似た気持ちから、
毎日毎日毎日毎日続けて、
自信となって身になっているように感じます。


英語は、これまでの私の人生において、
様々な場面で選択肢を広げてくれました。
まさか、英語を勉強する人と一緒に走るコーチングをしたり、
英語でヨガのクラスを行うことになるなんて、
考えたこともありませんでした。

英語はAIがやってくれるから要らない、
という方もいらっしゃって、それもありだと思います。

それでも、私が英語をやるといいと思う理由は、
外国語を勉強することは、
文化や考え方、大切にしているものなど、
言葉を通していろんなものが伝わってきて、
時には自分の固定観念を壊すきっかけになるから。
(でもこれは日本語も同様ですね!)

そして何より、人に伝えたいことが伝わった!
というあのとても幸せな感覚は、
自分がやるから自分で感じられるものだと思います。

市販のテキストやネットを探すと出てくる
様々な学習法を試すのも、いいかもしれません。
それでも、もし、私と一緒に英語の勉強をしてみたい、
という方がいたら、
全力でサポートしていきたいと思っています。

私とあなたの可能性が
これからも無限に広がり続けますように。


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