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わたしの香水コレクション「1000(ミル)」by ジャン・パトゥ〜生涯忘れられない魅惑の香り

こんばんは!本日もおつかれさまです。

ベリーダンサーのShala(シャーラ)です。

梅雨に入りましたが、本格的な暑さが来る前にと、連日海で泳いでいます。雨が降っても、濡れたら一緒!

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海って、とってもいい潮の香りがしますよね。自然の中で五感を解放し、風を感じながら、足もとのあたたかい砂の感触や、餌を探しにきている鳥たちの話し声(?)に耳を傾けたり、その全てが表現の勉強なのだなあと思います。

自然の中には、人間関係以外の学ぶべき全てがあるように感じます。

そして、香水がどうして好きなのかというと、邪気払いになるということ以外では、今となっては後付けの理由になるかもしれませんが、やはり表現、アートだから。

はじめにインスピレーション、イメージがあって、それをボトルも含め形にして表すところは、舞台表現と一緒かなと。香水にも、真摯な哲学が込められていたり。そんなところも好きです。

バブルの頃に流行った香りなど、今嗅いでみると、いつの間にか時代とともにこちらの感覚まで一変してしまったのか、ライトな香りが主流の昨今にあっては、思いのほか強烈に感じたりします。

その意味では、時代と決して切り離されてはいないのだなあと。これは、香水の不思議なところ。あんなに好きだったのに!と思うことがあります。

歴史好きで、特に1920年代、30年代が好きなこともあって、バブル以前のよりクラシカルな香りを好む傾向があります。

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こちらは、1000の花々の香りを集めたとされる、ジャン・パトウの「1000(ミル)」。発売は、1972年。母がどなたかから頂いた物として、香水を付けない母より譲り受けたのが始まりです。今思えば、運命の出会いでした。

フレグレンス「1000(ミル)」の説明より

フレグランスハウス、ジャン パトウはミル(1000)を“天然香料の過度な浪費”と評している。この言葉通り、ミル(1000)は、そのほとんどが稀少で高価なローズやジャスミンなどの天然香料で構成されている。

1972年に発売されたミル(1000)はジャン パトウの偉大な調香師ジャン・キルレオ氏が自ら香料採取に中国まで赴き、10年の歳月をかけて創り出された逸品。ミル(1000)という名は、世界中の稀少な天然香料を調香した完璧なまでに美しく魅惑的な香りを創り出すために、1000もの試作品が作られ、消えていったことの証である。

ミル(1000)の香りはまるで、何年も熟成されたブランデーのように、芳醇で深みがあり、まろやかな香り。ミル(1000)の心臓部は最高級のダマスカスローズとローズセンチフォリア、フランスの香料産地グラースのジャスミンが織り成す、限りなく豊かで奥深い香り。その麗しい香りに、中国原産のオスマンサス(金木犀)とグリーンの香りが少しの清涼感をもたらし、マイソール産のサンダルウッド(白檀)やインドネシアのパチュリがどこかオリエンタルでミステリアスな印象を醸し出している。

この香りには、当時の私の夢と思い出が詰まっています。

考古学を専攻することになるとはまだ知らずに出かけたエジプトの思い出も、考古学の先輩たちと映画にパーティ、何らシリアスになることなく、蝶よ花よと遊んでいた時期のことも、突然ベリーダンスを始めてから卒業までの刺激的な楽しさや、その後留学してホストファミリーに与えられた部屋で、ベリーダンスを懐かしんで一人で踊った時のことも。

私にとってミルは、気付けば、ザ・エジプト!な香りになっていました。これだけ焼き付けられたのだから、生涯手放すことはできないだろうと思います。

その後買収されたメゾンとともに、パトゥの香水も様々な経緯を辿りましたが、ファッションデザイナーのジャン・パトゥについては、下の記事に写真も掲載されていて、モデルたちとの華やかな在りし日の姿は、とっても素敵です!

ジャン・パトゥ:ジャズ・エイジを代表するデザイナー

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オードパルファンも素敵ですが、最初に母から譲り受けたのがオードトワレだったせいか、今でもやはり、少しツンとくるような強みのあるトワレの方がしっくりきます。

と言いつつ、パルファンも見かけたら集めたり。

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美しい翡翠のボトル入り

ロゴにもなんとも言えない魅力があります。ミルを通して伝えたかったことが、直に伝わってくるようです。

シリアルナンバー付きのボトルは、職人さんによる手作りで非常に手の込んだもの。翡翠は、古代の勾玉にも使われていて大好きなのですが、好きなタイプのアクセサリーにはなかなか出会えず、こうして香水ボトルとして愛でられるのは幸せです。

以下は、先の引用の続きになります。

古代中国の嗅ぎたばこ壷をモチーフにデザインされた翡翠のボトルは、ハンドメイドの高級品。翡翠独特の青さと荘厳な面持ちは、ミルの類稀な香りを表現するのに相応しい装飾であり、超高級香水と評されるミル(1000)はその発売当初、セールスマンがロールスロイスで得意先を訪問したという話は有名である。

夢があって、ゴージャスなエピソードですね。

身近に置いておき、眺めるだけで幸せ。開けるのが勿体なくて、今後もずっと、開封できないかもしれません。なので、いつもはガラスボトル入りのパルファンを使っています。

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こちらは、夜の読書用

同じくジャン・パトゥの香水「JOY」とともに、先日記事を書いたサン=テグジュペリの「夜間飛行」を読む時など、身に纏います。どこにも出かけずに、ただそれだけ。

もともと未開封でしたが、年数を経ている香水は、多少変化してしまっているかもしれません。でも、それも魅力の一つと思いながら、文学に浸りつつ、キャンドルライトのそば、夜は更けてゆきます。

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そして、朝がまた素敵なのです。

残り香のように、フワッと身体から立ち上るサンダルウッドなどベースに使われている香りと、まだ目覚めたばかりの半分夢の中にいるような感覚とが混ざり合って、素晴らしい心地に包まれて。

「今日はどんな一日になるのかな。」

それではまた、綴ってまいります。ステキな日々をお過ごしくださいね!

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