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《リアルショップ》VS《ネットショップ》アパレルにおけるこの構図をどう見るのか?

皆さん、モノを購入される時はどこで選ばれていますか?
一般的に大きく分けると、

お店(実際の商品を見て選ぶ)もしくは、ネットショップ通販(インターネット上で注文)の2つの方法があると思います。

しかし、自分のお気に入りの商品を探したり、大切な人への贈り物として選ぶ時に、

「ネットショップで買ってもいいのかな?」

と悩まれることもあるのではないでしょうか。
様々なものがネットショップを通して販売されていて、それを利用することも当たり前になった現代において、ネットショップで買っても良いのか?といことを、
〈店舗販売〉〈ネットショップ〉での販売を経験し、職人兼ブランドマネージャーも務めるシャクモトタツヒロが書かせていただきたいと思います。

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※このお気に入りのドヤ顔写真には理由があります。写真に関するnoteは画像をクリック

実店舗のメリットとデメリット

《メリット》
お店で買うことのメリットは個人的にめちゃくちゃあると思っています。
その一番のポイントは、

実物を見て、〈サイズ感〉〈デザイン〉〈質感〉
を確認できる点にあります。

これはネットショップのデメリットにも直接的に関係してくる部分にもなるのですが、これは実店舗の大きな強みです。

そして、気に入ったものがあればすぐに持って帰ることができます。

今すぐに必要なものはネットショップよりも実店舗。これは鉄板。
ネットショップなら、一般的に翌日か、翌々日以降に手元に届くので、待てないものは実店舗に限ります。

これは好みや目的が分かれるかもしれませんが、接客も大きな違いです。
声をかけられることを嫌う場合はデメリットになってしまいますが、相談して選びたいとか、聞きたいことがある場合は、直接コミュケーションを取ることができる店舗販売にアドバンテージがあります。

《デメリット》

店舗スペースには限りがあります。
特に、ネットショップの台頭によって、商材や特性やシーズンによっては売り場の縮小されたりします。

そうなると、置ける商品にも限りがありますから、
限られた商品しか置けない現状から商品の同質化や商品レパートリーが少ないといった環境になることもあります。

そして、〈接客〉に対して似合て意識がある人は、それをデメリットに感じる場合もあるでしょう。

ネットショップのメリットとデメリット

《メリット》

店舗販売の部分の逆説明になるところもありますが、
場所が限られてしまっている店舗に比べて、ネットショップは場所や商品数の制限がありません。
専門店になれば、その数は店舗展開の倍なんてことも当たり前です。

なので、豊富なレパートリーの中から選択ができるというのも大きなメリットです。

特に、シーズンによって入れ替わる店舗と違い、
通年商品として販売していることも多いのが特徴です。例えば、真夏にマフラーを買う人も少ないかもしれませんが、
それが必要になった時にお店に行ってもおそらく店頭には並んでいません。しかし、ネットを検索してみれば、真夏でもマフラーを売っているところはあります。

場所や時期、時間を気にせずに、しかもパソコンやスマホで買い物ができる環境はネットショップならではのメリットです。

そして、個人的に大きいと思っていメリットが、

こだわりの逸品があるという点にあります。

これは、飲食店で言うところの「隠れた名店」的なイメージです。

ネットショップへの参入ハードルが低くなった影響で、様々な作り手やクリエイターが自由に販売をしていて、その中には、誰もが知っているというよりは知っている人は知っているといった感覚のものがあったりします。
※特に男性はこういったものを好む傾向があります。

一般的に店舗で販売されているネクタイは、大手のメーカーは作っている場合が多く、上記のようなテイストの商品は比較的少ない傾向にありますが、隠れた名店はやはりネットの中に存在しているケースが増えています。

《デメリット》

ネットショップのデメリットは簡単に2つ。

①デザインやサイズ感、質感などを直視で確認できない点
②届くまでに時間がかかる場合がある点

②に関しては、納得できていれば問題ないかと思うのですが、
①は、特に初めて買うショップの商品になると常に不安に感じてしまうことなのではないでしょうか。

例えば、MサイズのTシャツを買ってみたけど、
思ってたサイズ感とは違った。

といった、失敗談は山ほどあります。

それだけ、ネットショップには不安もつきものだということは、皆さん実感もしているんじゃないでしょうか?

最近では、実店舗で見て、試着等をした後に、ネットで購入なんてケースも少なくないようですが、今後の実店舗の役割は、

《ショールーム化》していくのではないかと思うんです。

実店舗とネットショップはどちらが優れていて、どちらが劣っているという話ではなく、安心感と便利さのバランスを取っていける環境が、これからのファッション業界に必要な道なのではないかと強く感じています。


少し余談

仕組みや文化が変わっていけば、新しい価値が生まれてきます。

実店舗販売が当たり前だった時代が生み出したのが、
ネットショップの価値

と、するならば、

ネットショップが当たり前になった時代が生み出すのは、
ネットショップでは売っていないという価値

となる場合も少なからず出てきそうな気がする、そんな11月。


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しゃく。笏本達宏。町工場の3代目。
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